2020年この時期に独立するならどうやって稼いでいけば良いのか

この時期、県外に出るのは控えています。
が、旅行好きとしては家にずっといるのもちょっと
ということで専ら県内リゾートホテルの
県民プランを時々利用し気分転換。誰もおらず静かで快適。

徐々に営業しているホテルは減っていますが…
各ホテルの経営がとても心配。
(今後数年もまだまだopen予定)

この時期の独立はちょっと待った!

オンライン、在宅ワークなどと賑わう今日この頃ですが、従来の税理士事務所スタイルであれば最低一度は対面し、税務顧問契約、相続、単発業務などの各種お仕事=売上をあげることが出来ました。その後、勝手知ったる仲となれれば、メールなどのコミュニケーションツール(=非対面型)を使っても仕事を続けることが可能です。

またこのような状況ですから多くの中小企業の業績も厳しい傾向にあり、これから新規顧問契約!という雰囲気ではありません。対面営業も敬遠されますし、売上(=お金)も多くは望めないかもしれません。それに貸し倒れになってしまう可能性も。

2019年まで「税理士独立開業セミナー」を全国各地で開催してきた私でも正直、この時期の独立はオススメ出来ません。私自身、人一倍臆病者なのでそんな度胸もありませんし。まだ所長・上司に独立することを伝えていないのであればソっと胸の奥にしまいこんで計画を練り直しましょう。

仮に伝えてしまっていたら?そこは恥ずかしいかもしれませんがじっくりと話し合い、(表面上でも)独立を回避、または退職時期を一年延ばすことなどを検討してみるのも良いでしょう。

 

それでも独立してしまう税理士の皆様へ

・あいや!もう独立してしまった
・所長に啖呵を切った手前、後戻り出来ない


長い人生において
一度や二度(や三度ほど)
自分ではどうしようもない
運命のいたずらとしか思えない
時として辛い出来事が起こるもの

今回はたまたま「商売の神様の気分が優れなかっただけ」だと割り切りましょう。潮の満ち引きに例えるといまが干潮。あとは満ち潮となって上がるだけ…と、スピリチュアルな話は程々にして実際、どうやって稼いでいくか考えてみます。


・上記理由から今後の新規参入者は少ない(数年は)
・IT化に乗り遅れた、又は時代錯誤スタイルの古い税理士が淘汰される(顧客に見放される。自分も気をつけます)
・大手税理士事務所も人材不足、効率化のため小さな顧問先獲得にチカラを入れない

以上の理由からまだまだ中小企業の税務顧問ニーズは無くならないと予想します。さて、そんな潜在顧客からどうやって見つけてもらうか。


・たった一枚の画像+簡単な自己紹介+連絡先表記で良いので名刺代わりとなるホームページ(かブログ)の作成
→これを口酸っぱく伝えていますがまだまだ沖縄税理士業界で実践していない税理士の多いこと。たまにGoogle広告に載っている事務所をチェックしてみると、画像もなく、かといって似顔絵もなく、自己紹介もなく、料金(概算)もなく、電話番号が掲載されているだけ。

コレってお金をドブに捨てているだけでなく、広告・保険・各種営業会社のカモになっているだけですから。日頃から営業電話がジャンジャンかかり、業務の妨げになっていることでしょう。Googleに払うくらいなら外注でも良いのでホームページの作成を。まずはここから。(というレベルなので都会の税理士さんは是非、沖縄開業も視野に) ※インターネットをみる顧客、ということで一定の線引もできます。


・最初は税務顧問にこだわらない
→最初は小さな個人事業の経営者の相談、単発の相談業務も請けましょう。いまであれば資金繰りの相談、資金繰り表作成のアドバイスなどでしょうか。私がコロナ禍前、街をふらつき飲み屋などで中小企業・個人経営者の話を聞く限り(顧問先ではない)、「顧問までは必要ないけど単発で相談したい」というニーズは一定数あるのを肌で感じています。

商工会のアドバイスでは不満の様子、かといって税務署には行きたくないと(笑)。特に最初は売上あげてなんぼですから余程ウマが合わない、納税意識が足りない、などでなければ業種・報酬の多寡にこだわらず、請けてみましょう。

これも現在では飲み屋で会う、対面営業、紹介で会うのも難しいですからやはりホームページを作成したうえで、ブログでこまめに記事を書くと良いでしょう。仕事がない=ヒマ=外出できない=時間はあるはずです。

ここで動かなければいつ動くのでしょうか。間違っても時間があるからといって畑違いのアルバイト(他所の税理士事務所でのアルバイト・下請けはOK)を始めたら独立した意味がありません。こんな時こそ、公庫などからお金を借りじっくり戦略を練る、同時にホームページ・ブログ作成の勉強をする、です。

稀に借金が怖いという方もいますが、アナタが借りれる額なんてたかが知れています。例え税理士業が失敗してもアルバイトで返せる額ですから心配無用。これから顧客になるであろう経営者の皆様の借金と比べたらケタが2つも3つも違います。

 

他には、
・間違っても事務所は借りない(対面の時代は終わった)
・スーツは新調しない(対面減少、顧客はこちらの姿にこだわらない)
・固定電話はいらない(電話の時代は終わった)
・FAXはいらない(FAXの時代は終わった)
・どんな媒体にも広告を出さない(広告で出会う顧客は顧客でない)
・TKC、MJS(ミロク)、JDLと契約しない(時代遅れも甚だしい※個人の感想)
・保険会社の代理店にならない(時間を奪われる、代理店に紹介すると喜ばれる)
・最初の仕事まで会計・税務ソフトを買わない(仕事なければ使わない)
・Excelの勉強をする(自分を助けてくれる)



という感じでしょうか。
しばらくコロナ自粛で家に籠もることと思います。
いまの自分に出来ること、ひとつひとつ始めていきましょう。

 

コメント

  1. ken より:

    ブログ、いつも参考にさせていただいています。
    この4月に独立したところです。
    このような状況のなか、どのようにお客様に見つけてもらい、選んでもらうのか?どのようにサービスを提供していくべきか?悩む日々です。
    今日のブログは本当に参考になりました。
    ありがとうございます。
    残念ながら既にミロクを入れてしまいましたが^^;

    • sakai motoi より:

      独立おめでとうございます!
      ミロク、ソフト自体は良いと思います!ソフトは。
      後は弥生(クラウドではない)、freee、マネフォを少し触っていきながらでしょうか。
      理想は全てのお客様が同じ会計ソフトを…ですが今後は会計ソフトもどんどん進化(変化)
      していくと思いますので複数社のソフトを触っていくのが良いと思います。

  2. ky より:

    いつもながら勇気がでます。