そのサービス(常識)、本当に顧客が望んでいます?例えば「試算表」を郵送するとか。

先日、お義父様の誕生祝で訪れた那覇市久茂地の某高級焼き肉店。
脂を落とし、炎をみせる、いわゆる「演出」です。

このお店、脂が多い部位はスタッフが一人前ごと丁寧に焼いてくれます。

 

そして、ひとつの部位を人数分焼き終えるたびに網を取り替える。

おぉ、さすが高級店。

ってこれ、何度も何度も面倒くさいないですか。高いカネ払ってるんだから網を取り替えろよ、なんていうクレームがあったのでしょうか。

いや、そもそも何度も取り替えて「手間暇かけていますよ、ですから高い料金頂戴します」という戦略か。

わたしは何度もスタッフさんがテーブルにやってくるので落ち着かなく苦手なサービスに感じました。

※ 普段から玄米と味噌汁、それに茄子の煮浸しが食卓にあがれば充分なわたしは「焼き肉」は昔からちょっと構えてしまう食べ物。でも沖縄の皆様、好きなんですよね。

『試算表』を郵送するサービス(常識)って絶対必要なのか。

昔、TKCバリバリ信仰税理士事務所に勤めているときの常識。

「試算表をお客様に郵送し、お振込みがあって仕事が終わりだぞ」

上司の言葉を信じて疑わなかった入所して3ヶ月目ぐらいのウブなわたし。

しかし、その郵送したはずの試算表。
お客様のところへ訪問した際、郵送したそのままの状態で放置されていた・・・なんて光景を何度みたことか。

時が経過し少しばかりお客様との対応にも慣れてきたときに気になっていたことを聞いてみた。

ひふみ→「あの〜、うちの事務所から郵送されたソレ、開けて見ないんですか?」

顧客→「ん?コレ?見ね−よ、ていうか見ても分かんないし。君たちが居るときに説明してくれないとさー意味が無いよ!」

ごもっともである。

今では考えられないことだが当時は「送ること」自体がサービスであると本気で考えていた。いやはや、思い出しただけでも恥ずかしい。お客様の立場になってみればそりゃそうだ。(見た目が綺麗な)グラフもない、無味乾燥な数字の羅列。おまけに直接説明してくれやしない。

事務所側の言い分としては、担当者が一旦締めた会計データを事務所に持ち帰り「税理士」がちゃんとチェックしたよ、とでも言いたいのかどうかは分からないが

① 現場で試算表を締めて
② 印刷、又はPDFにしてメールで送り
③ 紙、PC等の画面をみながらその場で説明出来れば即日完了だ。
④ 後日郵送なんてしなくて良い。
誰だって一週間(以上)遅れの新聞を毎回ちゃんと読まないだろう。

誰が「税理士=スーツ」と決めた?

服装だってそう。
誰が『税理士はスーツ』って決めたんだろう。

そりゃ一応、場に応じてスーツを着る時もありますけど税理士の仕事って多くは現場(事務所)で資料のチェックなどがメイン。そして最後に説明する社長様だってスーツを普段着ていますか?(そういえば独立して最初の税務調査も途中からスーツを着なくなってたな)

沖縄だけなのかも知れないが、いま思い浮かべてみてもわたしの関与先30社近くのうち、スーツを常に着ている社長が・・・

いない。(たまたまなのかもしれないが)

ですから、こちらが通常の訪問でスーツを着ていくことの方がなんとなくぎこちないのだ。

現場で社長と打ち合わせ中などにも営業の方がやって来る。そしてその方がスーツ姿なのをみると「何か距離」を感じるのです。あぁ、いままでのわたしもこんな感じだったんだなぁと。

なお、スーツを止めよう!って話ではないです。
好きな方は毎日着れば良い、それだけ。
わたしはどうしてもスーツというか革靴が苦手なので。
さすがにビーチサンダルでは訪問しないので、代わりにカジュアルなシューズにジーンズという組み合わせが殆どです。

その『常識』本当にそれで良いのか。
まだ色々ありますよね。
いま一度、考え直してみましょう。

ひとりごと

服装ついでにひとりごと。

看護師さんやCAの制服について。
わたしは絶対に制服はパンツスタイルにすべきと考えている。
仕事柄、スカートだと動きにくいだろうに。

以上