税理士は【冬季賞与、ボーナスの相場】を聞かれたら【5ヶ月分支給しましょう!】と答える。

その壱

5ヶ月、出してみましょうか!

いいデスねー。
景気が良いっ!!

さすが社長っ♪

その弐

ちょっと待った!

払えるだけの利益が出ていますか?
同業他社が◯ヶ月分出しているからといって
無理に支払うと来月の納税資金が・・・

アナタが社長ならどちらのケースで悩みたいですか?

沖縄冬季賞与戦線。
この時期になると質問が多くなる事項です。

思い出せば10数年前
沖縄に移住した頃の中小企業といえば、

・夏0.5ヶ月
・冬0.8ヶ月

正社員でもこのくらい・・・
なんていう中小企業も多くありました。

決して年俸制ではなく。
月々は低賃金のまま。
朝から晩まで働きまくり。

それなのに社長は良いとして
社長のご家族(実際に働いていない)の方の給料が毎月100万円とか。

やるせない。
その会社のスタッフに、
「早く辞めたほう良いですよ」
なんて言えるわけもなく。
これ、税理士あるあるだと思うんですけど。

「相場」
好きな言葉ではないですが「冬季賞与、ボーナスの相場はいくらですか?」と、聞かれた2018年の沖縄相場は→

・夏に1ヶ月
・冬に2ヶ月

とまずは実額に近いところをお答えしています。
(実際には夏0〜1.5ヶ月、冬0〜4ヶ月くらいと千差万別です)

そして賃金規程に明確な数値が記されていなければ、「社長の払ってあげたい」という素直なお気持ち分を支給しても良いのではないでしょうか?と答えております。

それこそ5ヶ月分
本気で言ってます。

なにもスタッフ全員に!とは言っておりません。

この社員だけは辞めてもらっては困る!
代わりになる社員は他にはいない!

そんなエース社員には5ヶ月分を本当に支払っても良いのです。

ただ、そのエース社員は残念ながら数年以内には会社を去りますけど。
(独立、又はヘッドハンティングされます。優秀なので。そんなもんです)

なんでだよ?
ボーナス多く払っただけ損しただろ(怒)!

いえいえ、
そんなことはありません。

他の社員を見てみて下さい。

(おっ、いつになく目がギラギラしている・・・)

そう他の社員たちは
次期エース社員の座を狙おうと目が醒めたのです。

だってボーナス5ヶ月分なんですもの。
5ヶ月分を支給した」という実績。

これが大切です。

反対に「賞与を渋った」という実績をつくってしまうと・・・おぉ怖い。

まもなく冬季賞与の支給時期。
大切な大切なスタッフの賞与。
じっくり考えてください。

一見、社長が査定しているようですが
じつは【社長が査定されている】ことを忘れずに。

前職の税理士事務所では冬ボーナスを1円ももらったことのないひふみ税理士より(笑)

おまけ

いまなら労働生産性を向上させると助成金が
「え?こんなにも?」というくらい大盤振る舞いされる制度があります。

何が言いたいかというと、
例えば個人事業の場合。

あえて12月ではなく、翌月である1月に賞与を支給します。
(注意→この場合、スタッフへの丁寧な説明が必要になります!)
そして翌年は通常どおり12月に賞与を支給。

すると同一年度内(1月と12月+夏)に多くの人件費が計上されます。
これで助成金の割増該当になる可能性が高くなりますのでご興味のあるかたは顧問社労士さんへご確認を。

この場合、税理士と社労士の仲が良いことがポイントです。