確定申告業務の平準化は一日にして成らず

3月15日といえば所得税、贈与税の確定申告期限
(注) 2020年に限り4月16日まで
独立して3度目の今シーズンも無事完了

確定申告の平準化は一日にして成らず

3月15日は税理士業界では区切りの一日。
そんな日の朝7時からは井ノ上陽一先生主催、メルマガ読者限定Zoomオンラインセミナーにゲスト出演させて頂きました。(インカメラ、逆光、ハウリングなどなど様々な失敗・収穫あり)テーマはわたしも前職時代から10年に及び研究している「繁忙期をなくす」でした。


繁忙期をなくそう、仕事の平準化をしよう!と常日頃自分に課しているわけですが、独立後3回目の確定申告シーズンを終えた今回、嫁税理士の担当分を除き計46件(所得税+贈与税)。

週2回ほどヘルプで来て頂く(税理士法のグレーゾーンである2箇所事務所禁止にビビり、推奨派ではありますが在宅ワーク未実施。悪意ある指摘を受けた場合、どのような処分を喰らっても反論出来ないため)Nさんに協力してもらいながらこの期間でも沖縄県南大東島、熱海、東京(江戸前鮨食べ歩き2days)など、ルーチンの月一旅行に出かけ、普段の飲み会に参加、サウナ・ジムに通いながら無事過ごすことが出来ました。


この46件が多いのか少ないのか。1件毎ボリュームが全然違いますからあまり数だけ気にしても意味はなく。後述する税務申告ソフトを利用すれば現金贈与なんて入力だけなら1件につき3分弱(チェックに約10分)。複数給与+ふるさと納税で入力が約10分、(集計済み後の)医療費控除で更に5分。
反対にそれなりの規模の事業者+消費税あり、給与拡大税額控除あり、エンジェル税制投資あり、なんて場合は一日以上かかるものもあります。

某会計ソフトメーカーなんかは以前に担当者一人につき確定申告100件!なんて叫んでいたので(そういえば最近聞かない)わたしの場合は少ない方なのでしょう。

今回も試験的に国税庁e-taxのサイトから贈与税申告(現金贈与のみ)を3件ほど行いましたが使い勝手は良いです。が、普段はNTTデータの達人キューブという税務ソフトを利用。前年までのデータが残っている場合の利便性、件数がある程度ある場合、「一斉送信」を出来る点で料金はそれなりにかかりますが「時間を買う」という観点から。時短、半端ないです。

 

以上を税理士業界関係者以外の方が読んだ場合、通常業務を行いながらの確定申告を46件、担当者(わたし)とヘルプ(Nさん)1名で行うのはそれほど難しくないと感じてもらえるのでは。

反対に税理士事務所の現場スタッフからはおそらくブーイングでしょう。通常業務以外にそんなにやったら残業続きや!と。わたしも勤め人時代は同じ意見でした。ですがどうしても勉強、プライベートの時間を確保したく10年近くかけて徐々に平準化出来るよう工夫を続けて今日に至ります。

確定申告業務の平準化は一日にして成らず

 

次回記事では、わたしが10年近くかけ少しずつ平準化していった方法を紹介したいと思います。来年の確定申告時期に少しでも自分の時間が創れますように。



コメント

  1. ky より:

    仕事の山は平坦にした方が良い。年度末にヒーヒー言いながらするのは嫌。しかし、迫り来る山を見ようとせず、手前の森を愛でるのも人間(わたしのこと)ですが。反省。