※ひふみ税理士事務所名刺裏面より
何事もシンプルでありたい。
これは簿記の勉強を始めた頃から常日頃思っていた事です。
というか、簿記の試験問題を読むたびに、登場する会社の
勘定科目の多い事に何度もツッコミを入れていました。
「なんでこんなに科目が多いねんっ!」と。
※ここから先は簿記を習った方以外は意味不明かと。読み飛ばして下さい。
資産科目だけでも、
仮払金、
立替金、
前渡金、
未収入金、
未収金、
前払費用、
前払保険料、
貸付金、
保証金、
敷金、
etc…
そして、これらの科目の頭に、
「短期」とか、
「長期」やら、
「役員」なるもの、
更には「関連会社」とか
「従業員」までも付いたら、
もう頭が痛くなります。
仮にお問合わせが来てそのお客様の決算書に、
上記勘定科目の殆ど全てがあった場合
(特に「役員」とかですね)
僕はきっとお断りすると思います。
その理由は社長さんが簿記(貸借対照表)を
知らないのではなく、きっとお金の流れを
分かっていないからです。
ためしに「短期貸付金」と「長期貸付金」、
役員貸付金」そして「従業員貸付金」の
内訳を教えてくださいと訪ねてみて下さい。
きっと答えは、
「何いってんの?経理に聞いて」です笑
そんな社長さんは経理が作成した3ヶ月先の
売上入金しか分からないと思います。
全員がとは言いません。が、しかし
きっと大きく間違ってもいないと思います。
そして儲かっている社長の会社は総じて
決算書がシンプルです。
その昔、生き方も決算書(特に貸借対照表)も
格好が良くて僕がとっても憧れた
社長の会社もその一つでした。
大雑把にいうと、
資産の部が(数値は%として捉えてみて下さい)
現預金70、
売掛金10(取引先3社のみ)
在庫 2、
備品 8、
車 10、
負債・資本の部が、
未払金 10、
(買掛金も未払費用もまとめて未払金処理)
預り金 5、
未払税金 5、
純資産 80という感じ。
土地建物は社長個人、
要らないものは買わない、
余剰資金は役員報酬、社員ボーナス、研修費へ
たまにご褒美で車を買い換えるのはご愛嬌
また未払金の内訳もほぼ完璧に答えます。
なぜなら支払いの殆どが現金で
未払金の内訳が95%未払給与だからです。
自己資本比率は約80%
この業界に入って13年ですが、
後にも先にもこの会社の決算書ほど
シンプルなものには出会った事がありません。
※上場企業の中にはファナックというバケモノ
みたいな会社もありますがあのような会社は
幻です。野球に例えると大谷君です。
札幌の人たちは彼はかぐや姫みたいなもの
だったんだ!と思うようしているそうです。
そう、気にしないことにしましょう。
是非、法人を経営されている社長がこのblogを
お読みでしたらお手元の自社決算書と照らし
合わせてみて下さい。
シンプルは本当に難しい事なんだなと
分かってもらえると思います。
【編集後記】
昨日は午後から自宅兼事務所の片付け
マネーフォワードの登録設定
小規模共済申し込み
iDeCo掛金、種別変更届申し込み
明日はお楽しみ!師匠(勝手に呼んでます)が
来沖されます