某銀行の担当者から渡されたパンフの一部
説明不足のまま保険契約を押し付けるな!クーリングオフされないか心配するならちゃんと説明を!
まさかこんなパンフの誘い文句ですぐに加入するとは。
これは実際、身近で起きた世にも奇妙な実話でございます。
Aさんとしましょう。仮に70代。
数日前Aさんにお会いした時、他愛もないお話の中で
「そういえば昨日◯銀行に◯千万円の定期預金をしたよ」
ここまで僕の返事はふーんそうですか
「でね、そのパンフレットがこれなの」
なに?定期にパンフレット?
むむ、これは怪しい。
読ませてもらうと予想通り
某生命保険会社の終身保険ではありませんか。
しかも1ページ目に大きくご丁寧に
「これは生命保険であり定期預金ではありません」
との注意書き。
某銀行の担当者は定期預金と説明してくれた、
とAさんは言っておりますが大方「定期預金のような保険で〜」
との説明だったのでしょう。
説明しなければそもそもアウトですし。
因みにその商品は7年以内の解約でしたら
解約返戻率が100%を下回るという品物。
Aさん「でもでも、相続税も安くなるみたいよ!」
ごく身近なのでわかりますが(隠し財産があれば別ですが)
そもそも相続税かからないのですよ…
銀行としては全財産の提示を受けているわけではありませんので
相続税発生の可能性はわからず、確かに嘘ではありませんが
今回の営業方針はあまりにもという感があります。
更に更に!可愛くないのがAさんが契約した翌日と
(この日は会えなかったとの事)翌々日、
Aさん宅まで様子を伺いに担当者が訪問されたこと。
(今までこの担当者が訪問することはなかった!)
後ろめたさがあったのでしょう。
家族にも相談しないで加入との事だったので
クーリングオフされないか心配だったのでしょう。
ひふみ税理士事務所の2ヵ月前の開業時、
3行同時に口座開設した際もこの某銀行だけが
しきりに保険商品を勧めて来て違和感がありま
したのでやっぱりなというところです。
クーリングオフの通知はしました。問題は銀行員が聖人君子にみえること
結果から。
この銀行の担当者さんには申し訳ありませんが、
昨日クーリングオフ通知を書面で保険会社へ
(事務窓口の某銀行では無い)提出致しました。
※原則8日以内に提出しないといけません!
正直、僕は保険が好きではありません。
(あのデカいビルディングをみたらどうしても
保険会社に寄付しているようにしか思えないので。
ですから今も昔も最低限のみの加入です)
しかしそれだけで勧めたわけではありません。
だって本人は定期預金と思っているのに実際は
生命保険ですよ?あまりに可哀想です。
問題なのはこの年代(Aさんは仮に70代)以上の方は
銀行員=エリート=言ってることは全て正しい
という間違ったイメージが定着している事です。
勿論優秀な銀行員も大勢いますがここ数年の某銀行を
みていると社内の営業ノルマがキツいのか仕事上でも
これはあまりにも…という提案が目立ちます。
こんなやり方では預金者から敬遠されますよ
いくら外観を綺麗にしても…
というわけで、
支店窓口での提案は向こうにとって都合の良い事が99%
そして提案を受けたら(僕はすぐスルーですが)絶対に家族、
信頼のおける方を見つけて契約前に相談しましょう!
契約すると「人情」という厄介なものが出てきてしまい
そのままズルズル…となっていくので要注意。
面白いことに加入後、「保険会社との心理戦」に入って
いることに気付いていない方が多いのです。
TVCMで爽やかで格好良いCMを流し、
「あぁ加入して間違ってなかった!」「安心できる!」と
いう価値観を押し付け解約率を減らそうとしていますので。
TVは観ないほうが身のため、財布のためのようです。
個人的に
※生命保険会社=ビジネスの観点からすると大変うまく
出来た仕組みだとつくづく思います。「保険」業界自体は
まだ安泰でしょう。しかし手数料ビジネスで食いつなぐ
銀行は間もなく(既に?)ネット銀行等に襲われ、地方銀行の
未来は大変厳しいのではないかと。
【編集後記】
沖縄はいよいよ夏だ!なんて気候でしたが昨日から逆戻り。
本日最低気温は15度ですが北風強く体感温度は10度以下。
今日は税理士業務は行わずお昼前からゆっくりプール。
その後ネットで諸々の予約等を。
夜はこれから沖縄市の小劇場あしびなーにて
劇団O.Z.E本公演「必要のない私たち」を観てきます。