沖縄で医療法人設立〜②医療法人化のデメリットを確認しよう


西表島ピナイサーラの滝へ向かう途中
ここ西表島はドローン飛ばし放題なのですが誤って
ジャングルや海に墜落し涙を流す方がいる…と聞き
初フライトはなんと、西表の宿(コテージ)の中でした、はいビビりです

医療法人のデメリット、そしてメリットを確認

沖縄で医療法人設立①の続き

税理士やコンサルタントから話を聞き
これは法人成りしたほうが良いな、と心が決まりましたら
さっそく取り掛かる事がたくさん出てきます。

が、
まずは最初に医療法人化のメリット・デメリットを確認しましょう。
これのどこか一つでも勘違いしていたり、
腑に落ちない部分があれば医療法人化はおすすめ致しません。
デメリットにも書きましたが、後戻り出来ないですからね。

デメリット

・最初にお金がかかる

① 沖縄県の相場として設立認可の申請代行料が
(税理士・行政書士に依頼することが殆ど)が30万円〜100万円の範囲。
納品業者との仲にもよりますがそちらが厚生局・保健所への申請手続きを
手伝ってくれれば税理士・行政書士への報酬はもう少し抑えられるかもしれません。

② 司法書士に設立登記費用が約10万円。

③ あとは微々たるものですが名称変更に伴うハンコ・名刺、HP変更等

・ランニングコストもかかる

① たとえ赤字の場合でも法人税(沖縄県所在の場合最低、年7万円)が発生
② 二年に1回、理事長の選任登記、
③ 毎年、資産総額の変更登記の義務が発生
(司法書士に依頼すると毎年3〜8万円の費用)
④ 毎年、沖縄県の医務課へ事業報告書の提出義務が発生
⑤ 税理士報酬も個人から→法人ということで今までより
値上げされる事も多い(月顧問料が+1、2万円程度)

・理事長以外の理事を最低2名・監事を1名選ばないといけない

株式会社でいうところの取締役と監査役です。
ここで気をつけることは2点。
理事は出来る限り身内にしましょう。
株式会社でいうところの〜といいましたが、
理事は理事会で一人一票の権限をもっております。

今からは持ち分なしの医療法人だけしかつくれない…
すなわち株主総会のようなものはなく、
理事会だけで何事も決まるのです。

まぁTVの中だけの話であってほしいのですが理事が全部で
理事長(Dr)と理事(友人Dr×2名)の計3名だったとした場合、
この理事2名で議決の過半数なので簡単に理事長を更迭出来てしまいます。
あと怖いのは、理事が娘と娘婿(Dr)とかですね。
常々、周りの人間とは仲良くしておきましょう。

それと監事。実務ではここで結構悩む方が多いです。
親族や従業員、取引先(顧問税理士も!)が就任することが出来ません。
そして沖縄はまだ大丈夫ですが内地では簿記2級程度の知識を要する、
などここ数年不正が多かったせいか厳しいです。
現状は友人Dr(ここは理事と違ってセーフ)にお願いするパターンが多い。
相場は無償から月額1万円が殆ど。

・株式会社のように利益を配当出来ない

あくまで非営利という扱い、まぁ対処法は幾らでもありますが。

・後戻り出来ない

法人化してから業績が悪いので個人に戻る…というのが原則不可

・社会保険強制加入

今は殆ど加入していますが。まだ一部にある未加入医院にとっては負担増

・小規模企業共済の扱い

法人化後は加入出来ない、解約返戻金が元本を割れる可能性がある、
解約時、無駄に税金発生など(個人で別事業を行うなど対処法はあります)

・でも一番は〜お金を自由に引き出せない〜でしょう

まぁこれは医療法人に限ったことではありませんが、
法人化した後この点は数名の先生から嫌味を言われましたね笑

さぁ、暗い話はここまで。後はメリットいってみましょう!
と思いましたが、続きはまた今度。

– Today’s Hifumi Office –

今朝はまさに医療法人成りを検討しているクリニックを訪問、
午後はもう一件定期訪問。税務調査中の関与先様でしたが私も
納税者も納得いかない箇所があり、だったら更正かけて下さい!
とお伝えしたところ、その後1ヶ月何の連絡もなし…
間もなく6月(税務署の異動時期)、ソワソワします。