沖縄で不動産投資をするなら今はコンクリート造りよりも木造が良い?


徳島、祖谷渓の小便小僧像。外国人受けが良いみたいです。200メートルの高低差は体がすくんで出るものも出なくなってしまいそうです…

・沖縄で不動産投資をするなら気をつけること


副業ならぬ複業をもって「不労所得」を得よう!という風潮、
沖縄の土地はまだまだ上がるから大丈夫!という期待、
そして銀行からお金を借りやすく(かつ金利も下がった)なったことからサラリーマンでも不動産経営を!という宣伝に流され?
賃貸物件を購入・建築される方が増加しております。

色々と投資をされる事は勉強にもなるし、
動かないより何倍も良いことだと思います。

ただしいきなり4千、5千万、時には億から新築物件で投資をスタート!ってあまりにもリスキーです。

沖縄に移住されて不動産投資を考え、こちらの設計士さんや建築士さんと打合せを重ねていくともう後には引けなく(断れなく)なってしまいます。
打合せの段階で一緒にご飯を食べ、酒を飲んだらアウトです笑
仲良くなると情に流されやすい私はもう言われるがままになると思います。

投資のご相談も良く受けますが、
一度も不動産投資の経験が無い方はまずは中古物件から始めましょう!
出来ればワンルームマンションを勧めています。

「ワンルームマンション?そんなに儲からないでしょ!」
勧めたら半数以上の方から返ってくるお言葉です。

はい、正直そんなに儲かりません。

じゃあ何故勧めるのか?

それは不動産が「好き」かどうかを判断してもらいたいからです。

一度も不動産投資経験の無い方に色々と知ってもらいたいのです。
ペットを飼いたい!といって飼ったあとすぐに面倒になっからといって手放さないで欲しいのと一緒です。

・この先ずっと確定申告をする事になる(赤字が出ていたら義務ではないですが)
・この先ずっと管理会社(自己管理除く)と付き合う必要がある
・その管理会社へずっと管理料を払う必要がある
・この先ずっと固定資産税がかかる
・この先ずっと給与とは別の住民税も発生する
・この先ずっと入居者からクレームが入るかもしれないリスクがある
・この先ずっと修繕費が発生し、それを自己負担しないといけなくなる

これを最低一年は経験してストレスを感じないというならば、
次なる物件を探してみても良いのではないでしょうか。

・沖縄で不動産投資を考えるなら木造住宅も検討するべき

さあ上記はクリアー出来たよ!
というならば是非、考えてみて欲しいのが沖縄で木造住宅です。

シロアリとか台風とかそんな事は語れません。
というか今の技術でこれは心配しないで下さい。

また年々温暖化が進んでおりますが沖縄こそRCより木造のほうが涼しく快適です。
冬も底冷えしませんし。

でも私が勧めるのはそこではなく、あくまで数値をみてのことです。

2017−2018年現在の沖縄建築コストですが、ざっくり坪単価でいうと
RCで90万円前後、
木造で60〜70万円ほど。

正直いって木造でもかなり高い。
さらに何度かお伝えしている通り土地も高い。

木造をお勧めするのは、そもそもコスト的にRCでは厳しいからです。

そしてなんといっても減価償却の耐用年数。

ここで上記のアドバイス通りに?一度でも確定申告をされた方なら前年申告書のコピーを頂きます。そして固定資産台帳にあるワンルームマンション、耐用年数47年(中古ならもう少し短く)の償却率0.022を二重線で消して、木造住宅22年0.046と上書きし、計算された償却費を赤ペンで書き足します。
すると、大抵の方は「おぉー!償却費が2倍だ!」と驚いてくれます。

おまけに固定資産税も木造の方が安い。
※火災保険料は高くなりますので注意!

設定する家賃は多少低くなってしまうかもしれませんが建築コストを考えるとご理解頂けるかと思います。

と、ここまでメリットを説明しても、

・木造は将来資産価値がない、
・RCは寿命が長い、

なんて言われます。
が、私の考えは将来2、30年後なんてどうせ今の造りは時代遅れ。
それが木造であってもRCであっても。

ならば逆転の発想で将来取り壊す前提でスケジュールを組みましょう!と。

最初からきちんと定期借家契約を締結すれば取り壊し時に立ち退き料等の問題も出ません。また取り壊すのですから大修繕も計画に入れません。細々とした修理で済みます。

またRCより解体費用も安いです(今はRCだとコンクリくずが売れて、木材は処分代がかかるのでその差は縮まってきてはいます)

そして来るべき寿命がきましたら息子、娘様に新しい物件を建ててもらいましょう。
その方が喜ばれると思いませんか?

北海道で20年近く木造住宅に住み、
今はコンクリートジャングルで暮らす者がアツく語ってみました。

【編集後記】
・今日は朝から新規法人打合せ。犬の話題で盛り上がる。
午後から2件法人訪問。夕方、前職場の関与先様から嬉しい嬉しい再依頼のご連絡。
夜は独立後初めてとなる口座引落手続きに悪戦苦闘!3行ともシステムの勝手がちがーう。