架空会社の損益計算書。
まぁ、何の変哲もない地味な損益計算書です。
(以下同業者向け)
損益計算書の話〜人件費や販管費
僕は数字が好きです。
経営者の皆様も好きだと思います。
特に売上高とか。
そして地味なのが、
売上高と最終利益の中間にあたる「販管費」あたりなんですよねぇ笑
でも、そんな地味な所が気になるワタシ。
損益計算書の科目名や、順序が気になります。
みなさん、会計ソフト会社の初期設定 のままになっていませんか?
なおざりになっていませんか?
僕はシンプルが好き。
そして損益計算書(販管費)の読み方が良く分からない経営者に向けて少しでも気持ち良くみてもらうよう、ちょっとした工夫をしております。
科目名を変えようよ!働いてもらったのに「雑給」って…
この写真、丸印の科目名を見て何か気になります?
私は昔、とあるお客様に指摘を受けるまで全く意識しておりませんでした。
「雑給」って…
アルバイト、パートさん、正社員でない方の給与ですね。
そのお客様に、
「大切な時間を提供してくれているのに【雑】だなんて失礼じゃないか、変えてくれ!」と言われ、ハッとしました。
そうですよね、考えようによっては大変失礼な表現ではないかと。
確かにそのパートさんたちは会社の損益計算書なんか見ないにせよ、お客様(社長)はその科目名が気になってしょうがないとの事。さっそく科目名を変更しました。
ついで言いますと「雑費」も。
これも「無駄な支出のようで気になる!支出の全てに意味があるだよっ」
とのリクエストで「その他販管費」へ変更しました。
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まぁ気にしない方の方が多いですけどね。
※因みに雑収入はそれで良いとのこと。
入ってくるもにはタナボタもあるよ、と。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
by野村 克也(モノマネ得意です)
に似ているな〜と勝手に解釈しています笑
その勘定科目ですけど…使い続けます?
次は、これ。
過去の決算書を見させてもらう時、気になることがあります。
◯◯費・・・1,000円、とか。
仕訳じゃないですよ、1年分の合計で!です。
この金額の小さい科目ってあまり重要ではないですよね?
(稀にこだわりをもっている方もいますので少しだけ注意)
この際(もちろんお客様の許可を得て)、その科目を他の科目と統合して科目数を削っちゃいましょう!
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このケースの場合は、
「運賃梱包費」 を→ 「その他販管費」 へ
「事務用品費」 を → 「消耗品費」 へ
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2科目減り、少しだけ販管費がダイエットしたの分かりますか?
微差ですけど。
科目とその中身を確認してみよう!
さぁ、私は科目を減らしたい派
どちらかというと補助科目なんかは多めに設定するかもしれません。
先程の「事務用品費」と「消耗品費」の統合は良く聞く話ですが、
次にメスを入れるのは車両関係です。
極端な例
下記の「保険料」が、全て車両保険だった場合、
そして「租税公課」が全て自動車税、重量税だった場合、
あなたならどうしますか?
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私は基本、「車両費」という科目に統合して消費税のチェックがし易いよう
補助科目で「非課税・不課税」なんかを設定することを勧めています。
これは税理士事務所側の都合ですが、実はお客様のためにもなると信じております。
というのも、車両の所有コストがひと目で分かるからです。
ですから車両修理、車検代なんかが「修繕費」に入っている場合も同様、出来る限り「車両費」にするよう勧めます。または別途報告などしても良いのですけど。
するとここまで科目数が削減出来ました!
(これは極端な例ですけどね)
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重要性、性質に応じて分かりやすい順序になっているか?
さて、半ば強引に「保険料」と「租税公課」を消してしまった訳ですが上の写真をみてまだ気になりませんか。
(ここで勉強熱心な方は一旦、 ↑ の写真へスクロール!)
「支払手数料」
と、
「管理諸費」
の間に、
「減価償却費」
って気持ち悪くないですか?こんな感じ
「支払手数料」、「管理諸費」、「支払報酬料」などは勝手に兄弟科目と呼んでいるのワタシ。
こういう並びをみると痒くなります。
ついで言うと「交際費」「会議費」「厚生費」も兄弟科目、笑
※飲み食い、お出かけ費用同士
「地代家賃」と「賃借料(リース料)」も姉妹科目、笑
※金額ほぼ固定だよ同士
というわけで、内部留保科目でもある「減価償却費」をひふみ税理士事務所では(可能な関与先様から)これを販管費の一番下に持っていくよう勧めています。これ、意外とキャッシュフローの話しをするときに便利、理解してもらいやすいので試せる関与先様がいれば是非ご検討を。
そして最後に、(今回の例でいえば)「地代家賃」
何が言いたいのかといいますと、金額が大き過ぎやしないか?って事です。
周りの科目が目立たなくなるんですよね、この場合。
なのでここはえいやっ!と一番上に持っていきましょう。
※この事例では一番下が減価償却費、で下から二番目にしても良いかもしれません。
するとこの通りスッキリ!
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最後に、Before、Afterを今一度見比べてみましょう。
如何でしょうか、少しだけ見易くなっていませんか?
その他経費の合計800万円から139万円を引いた660万円が実際に現金支出をされたその他経費の合計ですよーと。
以上マニアックな損益計算書のお話はここまで。
え?細かいやっちゃなー、どうでもいいだろうって?
良いんですよ。。。
分かってもらえる方にだけ分かってもらえれば。
それで構いません、地味な話ですから。
– Today’s Hifumi Office –
・MF(マネーフォワード)を少しだけ勉強しよう!
と思ったら本格的に調べたくなり時間を費やす。
触るからには徹底して覚えようと思います。
以下MFへの独り言
→金額ゼロ円で仕訳を入力しておきたい
(この仕訳が必要なのはわかった、後で詳細確認後、
金額だけ入れたいんだよな〜という時に重宝します)
→削除・訂正をまとめてやるときに時間がかかる、
ところがイマイチかなぁ
・未来日付で仕訳を入力しておけるのは嬉しい