年末調整、奥さんの年収は自己申告!→ですが・・・大半は過少申告?

今年は顧問先様の経理担当者から年末調整に関するお問い合わせが多い気がします。
特にコレ↑の書き方です、はい。

今年からのコレ(給与所得者の配偶者控除等申告書)↑もそうですが、
スタッフさんが全てをちゃんと書けているぞ!(保険料の明細などを含め)
という方は肌感覚で全体の10%もいません。

こういう様式を決めているのはとても頭の良い方々なのでしょうが、殆どの方が書けない様式ってどうなんでしょう。それとも頭の良い方々の皆様は年収が高く、配偶者特別控除が適用除外になるゆえ書き方なんぞどうでも良いのでしょうか。3枚一組だけはもうやめて。

配偶者の年収見込みを書けといわれても・・・

「奥様の職場から年収見込額を書いた書類を提出させて下さい」

「簡単なことでしょ?」

はいはい、
このセリフをちゃんと言えて、素直に提出できる方々ばかりではないのですよ。日本の中小企業というものは。

そのため配偶者の収入は【自己申告】になることが多いのです。

配偶者様が① 無職、② 正社員でバリバリ働く、でない限り正直面倒なところ。

なかには配偶者様がメインとする職場以外にもお勤め先があり、ご主人にはそこの収入を報告せず過少申告?されているご家庭も多くあるようです。

これ、お父さんとお母さんの立場が反対ならばお小遣いが減らされる!などの重加算税(キツイお仕置き)がとられるハズなのに、お母さんが過少申告をしても重加算税がとられないのはナゼでしょう・・・ガンバレ日本男児!

小言はさておき「収入を書け」というのはちょっと気が引けます。
夫婦間ならともかく、パートナーの職場の経理に報告するというのは・・・。なんだか丸見えのようで。マイナンバーなんかよりこっちの管理のほうが大事なのでは?といつも感じます。

配偶者の年収を自己申告・・・からの数ヶ月〜数年後、

「配偶者控除の額、違っていませんか?」との問い合わせ。

税務署から→職場→本人確認→職場→納付or税務署へ連絡。

これ、無駄以外のなにものでもない。

個人的には配偶者控除(配偶者特別控除)を廃止し、アメリカのよう国民全員が確定申告(それも税務署行ったり、市町村役場などへ行ったりがないようにする!)すれば良い。もう電子申告も多くなり、当局だけでも充分に対応出来るでしょう。何事も複雑にし過ぎ。

なお、扶養に入れているお子様(学生)が近年の時給高騰に伴い、年収がそこそこあり後日【扶養を外せ】と連絡が来るケースも多くなっています。お子様も過少申告・・・しますわな。うん、わかる。

扶養の範囲内に抑えたいので年収調整をしたい

これも良く耳にする、
わたしが残念だなぁと感じるセリフのひとつです。

働けるならバリバリ稼ごうよ!
わたしはいつも提唱しています。

こういうと、
扶養から外れたら自分で社保に〜
旦那の家族手当が無くなるから〜

分かります。
分かりますけど違うんです。
もうね、目標が小さい。夢がない。

限られら予算(収入)の中でやりくりしていたって面白くない。
それなら【こうすればもっと収入が増える!そしたらアレも出来る、コレも買える】

こちらの考えの方がよほど健全だし、楽しい。

もっと稼いでやろう!と思考を変えましょう。

ただし、睡眠時間を削ってまでガムシャラに働くのは無しで!