沖縄でも時給1,500円の時代へ!中小企業の社長に出来ることは?

2019年夏
沖縄県の西海岸に県内で一番大きな店舗面積となるサンエーパルコが開業します。
(と同時期に沖縄セブンイレブンも各地でOpen)

サンエーパルコのOpenに伴い、この狭い沖縄で一挙3,000名の雇用が見込まれ、数年前のライカム(イオンライカムという、大きなショッピングモールが開業しました)ショック再び!と県内で事業を営む経営者の皆様は戦々恐々としております。

あの時(ライカムOpen時)で沖縄県内アルバイトで時給が1,000円を突破した!などと騒がれましたが、今回は更にアップし時給1,500円の求人もチラホラ。

本日は沖縄タイムスの一面に「時給1,500円、破格の待遇も!」との見出し

まぁ、それでも集まらないテナントは集まらない。
もう若い人たちを中心に「お金」だけでは選ばれない。

価値観がいつの間にか大きく変わり、
本物の経営者だけが生き残る時代だと確信しました。

がむしゃらに働く理由がない

時給1,500円
わたしが16歳、約24年前に初めて働いたときの時給が500円。その時から比べると3倍です。

それでは身の回りの支出も3倍になったか?

・携帯電話→高校生だった当時はクラスに1、2名しか持っていない。月額固定費も通話料もバカ高い。現在はいわゆる格安SIMで1/3以下に。

・洋服→UNIQLOが全国展開する前。VANなんか流行っていた頃。ジーンズもブーツも高かった。現在は洋服代も約半額でオシャレなものが沢山買えるのではないだろうか。(それともわたしの興味が無くなっただけか)

・メガネも安くなりました。

・唯一、(沖縄の場合)不動産だけが高くなったがこれは身の回り・生活用品ではないということで無視。

という具合に時給は上昇、支出は減少、人生の楽しみ方は色々と増加

だったら人生の大切な時間を削ってわざわざ働くまでも無い。

いくらお金が良くても面白そう、
お金以外に得るものがなければ働かない。

こう考えるのか普通の時代

経営者、店長、マネージャーが魅力的で、
スタッフの意見も素直に取り込んでくれる。

「給料(月給・時給)上げたのに求人が全然来ないよ」

と、嘆く前に出来ること、やるべきことはないだろうか。

下請け作業で給与が内地の6掛けでも求人殺到

賃金が低い低いと言われ続ける沖縄県
上場企業の子会社が沖縄へ進出し「求人募集!現地採用!」などと大々的にアピール♪

おぉ!沖縄の雇用拡大に貢献してくれてありがとう!!
なんて言うのは沖縄労働局だけでありまして。

その実態は東京で採用するよりも人件費が安いから。
理由はその一点!
ここは東南アジアじゃないっつーの(今では諸外国の人件費も高騰)

月給・時給の相場は東京の6〜7掛け。
仕事も内地から振ってくる業務の下請け、単純作業。

バカにするんじゃないよ!と言いたいところですが残念ながらそれでも沖縄中小企業の給与水準と比べると高い場合が多く、求人も集まります。

もう悔しくて悔しくて。

どうしたらもっと高給を払えるか

経営者の皆様へ
給与をもっと上げましょう!
上げる努力をしましょう!

良くも悪くも内地の”給与相場”は沖縄には入って来ませんでした。いままでは!

しかし今回のサンエーパルコの件もしかり、ネットで探せばどこの地域の相場でも知ることが出来ます。ただ沖縄という場所柄「とはいってもいきなり東京へ引っ越して仕事するなんてできないしな・・・」という理由でみなが我慢していただけです。

今回、沖縄進出してくる内地企業はちゃんとこちらの給与水準をリサーチしてきている。

採用担当者はこう思ったでしょう、「あ、この水準なら集めきれる」と。

そして沖縄企業も「どうせ内地企業には勝てないや」なんて諦めてしまいます。

ここで諦めたらそこまで。
どうしたらもっと高給を払えるか。

本気で考えましょう。
やがて本当に誰も来なくなります。

・無駄な会合に出すぎていないか(模合・青年会・商工会)
・付き合いでの無駄な取引はないか(保険・ゴルフ)
・沖縄だけしか見ていないのでは(同業、都会・海外の状況を勉強しているか)
・働いていない身内に高給を払っていないか(同族会社の時代は終わりです。優秀な人財は平成の終わりに同族会社へ行きません)

沖縄のバイト時給が1,500円

ここまで急激に上がるとこのあと1、2年で
何の努力もしない企業には誰も求人がこない

そして事業を続けることが困難になるでしょう

実は今日だけでこの件で2社の顧問先様から相談が入りました。
本気で考えている経営者様です。

きっとこの経営者様の行く末は安泰でしょう、御安心下さい。