バルセロナ、グエル公園にて。
頭 隠して 尻 隠さず。
顧客の定期預金を勝手に解約し、
担当先への融資金に充てる・・・
何十年前の話やねん?
って今年の話ですねん。
大丈夫か?というより本当の話か?
スルガ銀行ある意味凄すぎ。
上層部からのプレッシャーが相当厳しく
担当者は思考回路停止だったのが目に浮かぶ。
こんなすぐにバレるようなこと…
銀行員(でなくても)なら分かるでしょうに。
数年後、ドラマ化されそう。
※そういえばこの問題もスマートデイズのサブリースが引き金。
サブリーズそのものが悪いわけではないのですが…
しかしこのニュース、
他の金融機関は果たして無関係でしょうか。
そして我々税理士には関係のない話でしょうか。
企業の粉飾決算や不正。
見逃している金融機関の担当者様、
税理士は本当にいないのでしょうか。
「粉飾していますよね?」とは聞けない税理士(職員)
大手税理士事務所あるあるなのだが入社して日が浅いうちは
あまり業績の宜しくない顧問先などを担当する事が多い。
基本、税理士事務所の担当者は個人別売上高が管理され、
これを元に給与・賞与が設定されている。
そのため退職者の引き継ぎでもない限り以下の
ような優良?顧客が担当になることはない。
①税理士報酬が高い
②時間がかからない(面談時間、訪問時間)
③対応が簡単
わたしが最初に勤めた税理士事務所の給与体系が『完全なる売上連動型』だった。
入社して1年ほど経過した時の担当先、10数件を思い出してみると…
赤字法人が8割、
ヤ◯ザみたいな社長・役員の会社が1割、
ちゃんとした会社が1割、
といった具合。
赤字法人が8割もありゃ・・・
まぁ決算書がごちゃごちゃしていまして。
色んな科目、不思議な取引先も多数ありました。
凄いところは在庫と売上が近い金額だったり
売掛金一覧のとある会社が10年以上前からずっと(未回収で)帳簿に載っていたり…
『営業権』、とか『賃借権』とか1,000万円単位で計上されているのに明細がなく、
(引き継ぎ時、先輩が何も教えてくれなかったので)社長に直接聞いてみると機嫌が悪くなるし。(顔に「その件は俺に聞くな!」と書かれていました)
BOSSには・・・直接話せない大型税理士事務所だったので上司に確認をとってみても、
「まぁ、大人の事情ってもんですから。気にしないで下さい」
って、と〜〜っても気になるんですけど。
他にも『黒字を出したい!』(そして銀行融資を受けたい!)と、経費を自ら削った社長もおりました。決算まで「消耗品費」や「交際費」で処理されていたのですが、決算で無理やり?経費にしない!という(損金計上せず)事になったり。いやいや、その場合は現金は出ていますから「社長貸付金」という銀行が大嫌いな科目の残高も増えてしますのですけども。。。というわたしの若い頃の苦い思い出話。もっと貸借対照表の話をしていればなぁ。
というわけで誰にも聞けない、話せない・・・
これがわたしの税理士業界デビュー1,2年目くらいのお話。
余談ですが、
上記の会社様たちは数年で顧問も終了していきました。
年々、税理士事務所への(粉飾まがい?の)要求も強くなりさすがにお断りしていくカタチに。
と、今となれば3秒でお断りするお話なんですけど。
というかそんな質問が来ないように電話番号を公表していませんが。
また、このような要求をされる方は足跡を残したくないためか
(責任をこちらに押し付けたいためか)
必ず現場で口頭、又は電話で要求してきます。
決してメールでは要求してきません。
(いればよっぽどの・・・)
「粉飾していますよね?」とは聞かない銀行マン
「社長、粉飾していますよね?」
これ、ストレートに聞いてくれる銀行マンがいると助かるんですけど。
わたしたちも「聞き方」には相当の神経を使いますがさすがにこんな質問をして、
「はい、していました!ごめんなさい」
なんて万が一にも答えられてしまったらそれはそれで銀行マンも大変です。汗
ですから、
「在庫の明細を送って下さい」
「売掛金の◯◯社の現況はどうなっていますか?」
などゆる〜い変化球を投げてきます。
これで「んん?▲☓銀行・・・もしかして気付き出したか?疑っているか?」
なんて感じ取ってもらいたいものですが残念ながらあっさり
この変化球を見逃す(気付かない)社長も意外といらっしゃる。
わたしは、銀行マンに→もうちょっと内角ストレートで攻めてくれよ!
と思うのですが、どうも若手銀行マンは頭が良いためか技巧派が多いようです。
そして銀行内でもそのような顧客データがうやむやに引き継がれ・・・
事は大きくなるようです?
化粧(粉飾)を落とすためにやるべきことは?
若気の至りで厚化粧をしただけなの。
ちょっと強がってみたの。
うん、きっとそうなのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜の顔を鏡で映せば
なんて悲しい顔なの
強がりばかりで素直になれない
なんて悲しい顔なの
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本当の意味は全く違うのですが、わたしは粉飾決算をした社長たちの顔を思い浮かべ長渕剛の『素顔』唄うこともあります。
※歌詞中、
「あなた」を「銀行」に
「化粧」を「粉飾」に置き換えてみると・・・
※どうぞ今度カラオケで試して見て下さい。
とかく一度やりだしたらなかなか止められない『粉飾決算』
税理士でも怪しいことをしている方がいるくらい。
どうにかせんといかん!
そう本気で悔い改めようと思って下さるなら、手はあります。
まずは素顔の歌詞『素直な心を映せばいい』のように
→『正直な貸借対照表を表せばよい』のです。
といって真っ先に銀行に行くのも如何なものか。
こんなときこそ、
まずは顧問税理士に、
それこそ会社で、現場で、
若しくはどうぞお酒の席ででも
あ、なんからカラオケの席ででも
そっと、悩みを打ち明けてみて下さい。
きっと相談に乗ってくれます。安心して下さい。
それも税理士の仕事の一つです。と、わたしは思っている。