全国の税理士法人に在籍する名ばかり【社員税理士】の皆様へ

BOSSを囲い、微動だにしない(出来ない)のは名ばかり社員税理士たち(もちろんBOSSも動きません)

しかし!
所属税理士
税理士合格を目指す若人は敵陣へ進むべし

なぜか?

理由は一つ

”成る”(変身=ここでは”独立”という意味で)ことが出来るからだ。

貴方が黒(茶)駒なら・・・このモンゴル将棋でいうところの白駒陣地(左から3マス目内)へ入れば成ることが出来る(本来の将棋のルールであれば)

”歩兵”のときは前へ、それも一歩ずつしか進むことが出来なかった。

しかし敵陣へと進むことで ”と金” へ成る(変身)ことが出来る。

※将棋をご存じない方へ→簡単にいうとパワーアップする、超サイヤ人になれる、そう捉えて下さい。

素晴らしいルールだと思う。
僕が勝手に解釈するところ、
敵陣へ進む → 経験を積む → 故に強い駒へ変身することが出来る。(正確には徐々に強くなっている)

将来の開業を目指す若き税理士は将棋でいうところの”歩兵”で良い。

税理士法人〇〇、▲▲支店の支店長(社員税理士)、などという肩書は不要だ。

社員税理士という肩書の代償

BOSS→「近く、◯◯市へ支店を出そうと思う。君もうちで勤めてもう5年、結婚もして子供も出来たんだ、給料も上げるので社員税理士になって当事務所の◯◯支店の責任者となってくれ!」

君→「は、ハイ!喜んで♪」(やったー!給料も上がるし、監査部主任から◯◯支店の支店長へ大出世だぁー!)

さて、全国ではこのような喜劇、いや悲劇、いや人事のやりとりが幾つ生じてしまったのか。

社員税理士

・簡単にいうと一般法人の取締役と同じようなもの

・このブログ記事を書いている時点ではいわゆる”使用人兼務役員”となることは出来ない。それは国税庁のHPにもはっきりと書かれている。本当に現場をもたない管理職税理士であればまだ良いのだが、活きの良い担当バリバリもってますぜ税理士の場合。

→ 良くあるのが今時期、確定申告報酬の入金が終わった頃にアタナへ支払う賞与だったり、歩合給は税理士法人の損金には一切ならない。

顧問先には口うるさく「定時同額支給ですよ!」と言っている職業ではあるが、この件についてあまり知られていない。

→ 地域によっては先行者利益を得ようとどんどん支店進出をさせている税理士法人があるが彼ら(支店長)の報酬がどうなっているのか大変興味深い。

・リスクを知っているか。
「大丈夫、大丈夫、オレが責任を取るから!」

BOSSにこう言われたことはありませんか?そんなときは会社法第612条でもググってみてください。
所属税理士時代と比べて5倍くらい報酬が上がらないと割に合いません。知らん担当者の責任のツケがアタナに来ることも・・・

・将来、環境が変わり「いざ独立へ!」というときに競業避止義務というものがついてまわります。

実はこれが一番厄介なのかもしれません

顧客が貴方についていく!と言ってくれたとしてもBOSSの許可がないといけません。

このケース、貴方が所属税理士であれば入社時に誓約書を書かされていようとも知ったことではありません。揉めたら弁護士さんのお力を借りましょう。

しかし社員税理士であるならば弁護士を雇うだけ費用の無駄(抜け道もありますが)

社員税理士とはそれくらい面倒、厄介なのです。

なんとなく、
支店長という肩書が格好いいから、
給料が少し上がったから(月額2、30万程度のアップはまやかし)
と言われても、将来独立を少しでも考えているのならばそこはグッとこらえて社員税理士を引き受けてはいけません。

所属税理士

気楽です、これで良い。
わたしも所属税理士でした。

仮に勤務先が支店をつくるぞ!
という時にBOSSから社員税理士になれ!と言われ断ったとする。

そこでBOSSに逆ギレでもされたものならその日がアナタの退職日、いや独立日。

そこの事務所は他に声をかける税理士がいないくらいの人材不足。
アナタが独立したら・・・多くの顧客がアナタについていく姿が目に浮かびます。

試験科目に入れるべき

以上、名前だけでは良く分からないが内容は全く異なる社員税理士所属税理士。

税理士試験において、ミニ税法にプラスして”税理士法(+会社法)”という科目があっても良いと思うのだが如何だろう。

-ひふみ税理士の独り言-

・将棋、からのチェス話。
・チェスの駒、クイーン=王妃→縦横、斜めどこでも動ける強い駒。このルールを子供の頃に知ったとき実社会でも女性が強いんだな、と知る。

・キングの動き→縦横、斜めに1マスしか動けない(動かない、動きが鈍い)→これも的を得た動きだなと。

・たまには将棋やチェスをやってみましょう。