沖縄の税理士が東京で独立開業セミナーを開催。セミナー規模は小さいのが良い、そしてやはり地方、沖縄開業をオススメします。


南の島、沖縄でひっそり税理士業を営んでおりますが、

先日、こっそり大都会東京へ乗り込み、
独立開業を希望される方を対象にセミナーを開いてきました。

円満退職を出来れば良いのですがそうとも限らず

いかに上手なスタートダッシュをきれるか

前職で所長と円満退職出来れば良いのでしょうが実際はそうとも限らず。

数年前から調査した結果(独立した全国の先輩税理士のお話を直接聞き取り)、100%満足しての独立!というのは20%も満たない、というのがわたしの見解。

なかには営業権と称して後日請求されるパターンも。
もちろん最初(入社時)からこれはこれで契約、明示されていれば話は別ですが大抵は後出しジャンケン。

特に厳しいなぁ、と感じるのが独立希望者が税理士登録をしていないケース

税理士登録の際、日税連の指定する在職証明書(+印鑑登録証明書)というものを提出しなければいけません。

ブラックBOSSはこう言うでしょう。

「ハンコ押すから顧客持っていくなよ」と。

言葉がここまでストレートではないにしろ、暗に匂わせてくるものです。

もちろん、顧客への不当な誘導はあってはなりませんが、税理士を選択するのは顧客側であってBOSSではありません。(独立希望者でもありません)

BOSSはBOSSで、

・担当者を定期的に交代させる仕組みをつくる
(仕事を標準化出来ないとこれが出来ません。零細税理士事務所でこれを出来ているのがほんの一握り)

・毎月、定期、決算時には顔を出す、アドバイスする

・冠婚葬祭、忘新年会に呼ばれれば(たまには)顔を出す

など、何かしらの対策をしなければなりません。
それが高い報酬をとっている経営者の仕事です。

上記を放棄しておいて、顧客が税理士変更を望んでいるのに「おい勝手に顧客をもっていくな!」
わたしはコレ、なんか違うんじゃないかと感じるタイプ。

全ては円満にいけば良いのでしょうが、人生は何が起こるか分かりません。
たった一日で北朝鮮へ飛ぶことを決める大統領もいる時代。

独立前後、退職時について何パターンも想定しておく。
「得」することはあれど「損」することはないでしょう。

少人数セミナー、個別コンサルティングがしっくりくる

というくらい、独立開業というのはデリケートなもの。

今回のセミナーでもブログで語れないこと、沖縄では語れないことなどを沢山お伝えしました。

テーマがテーマ、そしてセミナー中に参加者様と質疑応答をしていきながらというスタイルなものですからやはり大人数では対応出来ません。

そして参加者様からの事前要望等もお聞きし、何かと勉強になったことも。

最近のセミナーから、終了後1ヶ月に限りメールフォローサービスも付いておりますが、独立まで数年はあるという場合もあり、もっと先までのフォローも出来るサービスをつくろう、

また、独立開業を目指してはいるものの、
・税理士事務所に既に勤務している方
・全くの他業種から転職を目指す方

と、色々な立場もあるのでどうしても他人がいると聞きづらい…(他の参加者にとって当たり前のこと、こんなつまらないことを聞いて良いのか、などという悩み)という方のために今後は独立開業をテーマにした個別コンサルティングも受け付けます。もちろん、日本全国どこにでも。

以上、このブログのみでの告知でしたがお陰様で6/2大阪、6/29に東京と無事に開催することが出来ました。この先も独立開業を目指す方の背中をどんどん(かつ優しく?)押していきますので将来、独立開業を希望される皆様!お待ちしております。

沖縄での開業をオススメする理由

わたしは沖縄を出てセミナーをするたび伝えていることが一つあります。

それは、「独立するなら沖縄が良い」

今回の東京セミナー参加者の中にも沖縄にご縁のある方がたまたまお二人。是非、移住して欲しいです。(本当に)

これは日税連(日本税理士会連合会)が毎月発表している税理士登録者数。

東京と沖縄の登録者数をよぉ〜〜く御覧ください。

今回のセミナーで使用したスライドの一枚ですが、このようにおかしな割合に。

東京の税理士の数が約23,000人

およそ都民600人に対し1人の税理士がいるのに対し

東京のコンビニ総数が約7,300店舗✕3倍もの税理士

沖縄の税理士の数は約400人

沖縄は県民3,400人に対し1人しか税理士がいません

沖縄のコンビニ総数が約550店舗ですから、「100」ほど税理士の方が少ない。
(今月の7月11日、いよいよ沖縄セブンイレブンが誕生しますが)

東京はコンビニより税理士が多い…それも3倍

そりゃ顧客の取り合い、営業・顧問料値下げ合戦にもなります。
これは是非、小学3年生の算数の時間で取り上げてもらいたい。

どこで開業した方が有利なのかは上記の数字をみるだけで充分でしょう。

・いま独身である

・家庭をお持ちでもパートナーのお仕事、お子様の学校問題等もない

であればすぐにでも移住検討されてみては如何でしょうか。

※ こどもの教育問題ですが、ちゃんとした進学校はありますし(個人的には普通の学校なんて行かなくて良いと思いますが)、「沖縄は暑いから」とよく敬遠されますが、いえいえ今回の東京の方が暑苦しかったです(汗)

東京セミナー後、同日夜に開いた懇親会&ブログオフ会(東京以外からの参加者様も!ご参加、ありがとうございます!)では「顧問を受け付けていないのになんでブログを書き続けるんですか?意味あります?」というツッコミも受けましたが(笑)、こうしてどこかで誰かがわたしのブログを読んで「沖縄開業アリかも」と気付いてもうらため、なのかもしれません。

この半年でも、
有難いことに新規顧問のお話を何件か頂戴し、
申し訳無く、その都度全てお断りしております。

人を雇えば簡単に倍の規模まではいきそうですが、その気持ちは今のところありません。

移住者の新規開業なども多く、
土地高騰に伴い資産の売却など
資産税関連の仕事も数多くあります。

本当に通常の税理士業務の仕事で困ることはありません。

と、こんな状況ですから周りの税理士はライバルではなく仲間、です。
そんな心にも余裕のある沖縄県での税理士開業、オススメしています。

-ひふみ税理士の近況-

・この後は明日にかけて5月決算を2件完了させる予定
・で、決算を終えて7月も九州北部、北海道、沖縄離島と動きまくります。自宅兼事務所、万歳!あとは…怖いのは台風のみ