2019年訪問
香港の新旧建物群
2021年は海外へ行けますように!
マンション管理組合の理事長になってみる
旅行が趣味のわたしにとって2020年は忘れられない一年に。どこにも出かけることが出来ず、家にずっといても(自宅兼事務所なので)暇だし、健康にも悪いので、ということで10月から自分が暮らしているマンションの理事長になってみました。(輪番制でうちのフロアから誰か…ということで自ら挙手。期間は1年)あ、健康はあんまり関係なかったかもです。
「理事長」と聞き、最初は色々やること多いのかなぁと思いきや、管理会社の担当者がなかなかフットワークの軽い方で事務作業はありません。自宅に「マンション管理組合理事長之印」を預かるのだけがストレスですかね。も、モノを増やしたくないので。
そして理事長(と理事)のみぞ知る諸々のマンション事情を知る、その他実際なってみて気付きを得ることも出来ましたので、以下にまとめてみます。
マンション販売会社の設定する修繕積立金→低い
理事長になって管理会社の担当者に最初に言われ驚いたのが「このマンション、修繕積立金が全然足りません」・・・って嘘でしょ、まだ新築から4年弱ですよ。
もちろん嘘ではなく、紛れもない事実、逃げることは出来ない現実。理由は販売会社の設定する初年度修繕積立金(購入時に一括で先払いするもの)、毎月積立する修繕費(管理料と一緒に引落)の設定額が低すぎたこと、そして海の近く、かつ台風も多く立体式駐車場のメンテナンス費用が想定以上に(そもそもの見積もりが甘いのでは)かかっていること、でした。
ちなみにうちが毎月積立している費用ですが、国交省のガイドラインによると㎡あたり165〜250円は必要なところ、我がマンションではわずか53円。推奨される費用の半分にも満たず、将来不足するのは明らかです。マンションを売れやすくするため(販売業者いわく最初はメンテンスが少ないから必要ない、と)相当低く設定するのですね。
現状この「設定額が少なすぎてはダメ」などという法律はないとのこと。後で他のマンションを調べてみましたが、新築マンションはどこも似たり寄ったりではあります。(この業界あるある)
で、次の総会ではとりあえず150円/㎡(まだ少ないですが)、こちらを議案審議にあげますが次の事情もありハードルは高そうです。
管理費・修繕積立金の未納者はそこそこいる
次に驚いたのが管理費等の未納者がそれなりにいるということ。1年超も支払わず、かつ普通に暮らされている方が5%もいらっしゃいます。先月分の引落が出来なかった方も前者と併せて10%台になりました。コロナの影響、不景気の現れでしょうか。
担当者いわく1年超の滞納者には督促・返済計画書の提出を求めているとのことですが、そんな甘い方法では相手のためにも良くありません。個人事情は知りませんが、1年超も払えない場合、これから払うのは厳しいでしょう。ライフプランの見直しが必要です。
ここでいう見直しとはマンション売却(検討)です。中古不動産の売買情報をみてもその様子はないので、こちらの件に関しては次回総会の審議によっては弁護士を通し強制執行、競売にかけることになるかもしれません。昔、宅建に合格したときに少し勉強したかもしれませんが全く覚えておりません。これも勉強になりますね。
その他、損害保険契約変更の件、管理会社の件などなど。気付きはいっぱい。残りはまた次回へ