事業承継対策はリスクを負うのが前提なのか


写真は架空、イメージ資料です。

「税務調査のリスクはありますがやるべきなんです!」

と那覇市某ホテルの会議室で鼻息荒く説明するのは内地から来沖されたキラキラ輝く講師様(税理士ではない!)

世間では確定申告シーズン真っ只中ですがなにやら危険なニオイを感じ、そう、それこそ税理士会研修では決してカウントしてくれないであろう怪しげなセミナー(お値段はそこそこ)に参加してみました。

詳細は控えますが何せタイトルが強烈でしたから。
そして実際に怪しくて(笑)大丈夫かいなと。

・持ち株会社を作る前に◯◯◯〜
・退職金はこのくらい支給して〜
・オペレーティング・リース・・・
・関係者間の不動産売却・・・
・2/28までに保険加入〜(規制入りますので)

そして決めセリフが「税務上、若干リスクがありますがやったほうがお得です!

セミナーは事業承継対策・経営者向けの内容でしたが会場を見渡すと物珍しそうに参加している税理士がわたしの他にもいるではないですか!この人も変わっているなぁ。

昼食(付き)も会場内で座席指定。
わたしはというとその税理士と隣り合わせに指定されこの二人には途中、一切営業がかかりませんでしたが他の参加者(=会社経営者)たちは営業攻勢にあっていました。

今回のセミナー、バックエンド商品が保険なわけで座席指定にはワケがありまして僕ら税理士は講師のテーブルから遠いところ、そしてカモに保険に加入しそうな参加者を近くに配置。おぉ、ここまで露骨にやるかい)

というわけでランチタイムは午前の部で講師が話していた内容を「あれ、違うよね」「調査入るでしょ」などとその税理士とプチ評論会。

と、最初から(怪しげなタイトルで)わかってはいたのですが「危ない」というか税務上明らかに間違ったこと、ギリギリアウトじゃない?と感じることを堂々説明していくのです。

また対策前後の比較表などもソフトバンクもビックリなほどの本当は正しき比較になっていないのに、まるでアフターがすごく改善された!と強調したグラフを各種用意してきます。

一応税理士なので斜に構えて聞いていますが、まさかこんな説明で?と思いチラッと横目で参加者をみてみると、まるで目からウロコが落ちたかのように聞き入り、目を輝かしているではありませんか!

休憩時間も開催スタッフが(多かったなぁ)頻繁に参加者へ声をかけるんですね。その際に参加者が「いやぁうちの税理士はここまでアドバイスしてくれないや、先生ありがとう!」なんて言ってるものですから、

『オイオイ!そんな危ない橋、渡らせないから!アドバイスしないって!』

と、小さく心の中でつぶやいておりました。

いやー本当にこの主催者たち大丈夫かな、
いつか税理士法違反で◯クられやしないか心配になる。
そんな期待を裏切らない、想像通りのセミナーでした。

たまには息抜き&社会勉強のため、
こういうセミナー参加も良いものです。

くれぐれも節税・事業承継にウルトラCは
ありませんので淡い期待を抱くのはやめましょう。
そして顧問税理士を信じましょう。

-ひふみ税理士の近況-

・上記のセミナーに終日参加
・東大阪市のセブンイレブン24時間限界説、
この件が潮目になる予感。FC本部なんかに負けるな!