沖縄、美ら海水族館へ向かう途中、本部町にある有名なきしもと食堂
普段は観光客で大行列、地元の方がランチタイムでサッと行って食べることは出来ません。
お店は減価償却も終わり・・・美味い、いや上手い商売でございます。
その事業を始めたキッカケはお気に入りの店が潰れたから
「あのカルボナーラには3,000円でも支払う価値があると思ったのに潰れちゃってね、僕にはなぜ潰れたのか理解出来なくて、飲食関連は難しいと判断して選択肢から外しました」
税務顧問を結ぶ前後でわたしは社長にその事業を始めたキッカケを伺う。この質問、皆様嬉しそうに語ってくれます。
上記セリフはその際、ある社長が語ったひとこと。
わたしよりも若いアタマの良い経営者で様々な事業を模索している中、上記理由から飲食業を諦め、現在のニッチなビジネスを選択し、事業拡大中。
はじめは飲食がやりたくて色々な店に通い食べ歩きをしていたという。その中の一つ、カルボナーラがとても美味しく足繁く通っていた店が潰れたときに「このレベルで潰れるのが理解できない」と綺麗さっぱり飲食業を諦めきれたとのこと。仮にそのお店がいまも順調にやっていたら社長も飲食業を始めていたかもしれないので運命とは実に分からない。
なお、現在順調にいっている事業は当時模索していた候補の中で一番下にあったそうです。この飲食業の考え同様、他の候補も見送り、消去法で残ったのがいまのビジネス。始めた理由が「沖縄では誰もやっていなかった」から。
ライバルが少ない商売を始める【沖縄の海】戦略
同業が誰もいないところでビジネスを始める。
このブルーオーシャン、青い海、いや【沖縄の海】戦略と呼びましょうか、わたしも似たような感じでやっているのですが今までのところ間違ってはいなかったようです。
正直、沖縄で、いや日本全国「飲食業」の競争の激しさはかなりのもの。
昔は美味しい料理さえ用意すれば良かったのかもしれませんが・・・。
「ラーメン好きが高じてラーメン屋を開業しました!」
という、よく公的融資のパンフにあるようなストーリーで開業した場合、申し訳ないのですがもって数年でしょう。(消費税何それ?資金繰りに入れてるよ問題→若きオーナーの殆どが免税期間中、本来納めるべき消費税を通常の資金繰りに充てているので、数年後いざ納める時、更に資金繰りが苦しくなるという問題。商工会などではなく、最初から税理士をつけた方が良い理由がここにあります)
料理の知識・・・実はそれほど重要ではないのです。
え、レストランをやるのに?
そんな声もあるでしょうが本当です。
最低限の会計、労務の知識、そして何よりセンスが必要。
”お客が行きたくなる店を作れる”というセンス
”味”なんて正直、二の次なのです。高級レストランでもない限り平均点以上であれば。
不味くてもなぜか繁盛している店がある。
美味しくてもなぜか潰れる店もある。
往々にして繁盛しない店のオーナーはこう語る「ウチのラーメンは手間暇かけて最高なんだ。あの(繁盛)店のラーメンなんか化学調味料使っているし、不味いし、高いし、お客が分かってないんだよ」と。
このケース、分かっていないのはオーナーなんですよね。
繁盛していないオーナーのお店に限ってだいたいこんな感じが多い。
・店舗外装が汚い
・メニューの内容、ネーミング、見た目に工夫がない
・トイレが汚い
・値段がやたらと安い
・現金オンリー
・ダサい券売機を使っている
・次回◯◯サービスというクーポン券がある(必ず”紙”ベース!邪魔です)
・愛想がない
・客の前でバイトを叱る
・求人の張り紙が店内あちこち貼ってある
・ホームページがない
・ぐるなびと食べログに上納金を払い、ネット対策は済んだと思っている
・休みなく働いているのもあって同業研究していない
と箇条書きにしてみましたが良く見てみると別に飲食業に限ったことではありません。実は儲かっていない会社にありがちな事柄ばかり。
ですからここを一つ一つ変えていけば良い。実は簡単に儲かる会社に変化できる。ライバルが少ない商売、ここではライバルがやっていない事をやれば良いだけなのです。
例えばラーメン屋(他意はありません)
少し前ならめちゃくちゃ辛いラーメン
今なら青いラーメン
最初のお店って相当変わった店だと思われていたのでしょう。
でも結局は商売、目立ってなんぼです。
大手、全国チェーンならまだしも、自由にできる零細・中小企業がなんでみんなと同じことをやるのか不思議で仕方がありません。
-ひふみ税理士の近況-
・先週末は栃木からふたり税理士がご家族で遊びに来てくれました。そういえば全国で夫婦で税理士って何組ぐらいいるのでしょうか。
・今日は仕事以外では久し振りの那覇。よしもとのイベントで芸能人がいっぱい(笑)新しく出来たTHREEに友人が内地から応援で来ていたのでそこに寄りながら、ランチはベトナム料理のノイカフェ。オープンしてもう4年になるとか。今まで行かなかった事を後悔する美味さ。フォーがベトナムで食べたより美味しい、また明日にでも行きたいぐらい。