左側を芸人。
右側を吉本(会社)としよう。
(沖縄、伝統芸能である大綱引きの一コマ)
上記写真のように、両者がっぷり四つに組み合って話し合えれば良いのでしょうが、悲しいかなそういうわけにもいかず。
会社(吉本)は5:5、6:4ぐらい・・・
なんて説明していますが損益計算書上の売上高と業務委託費(芸人のギャラ)の総額を比較しての回答かと。確かにウソではないのでしょうけれど。平均値というものは怖い。
で、個別の配分は芸人によってまちまち。
ようはその仕事を誰がとって来たのか。
・その芸人が依頼主から直接指名された仕事なのか(元請けのように)
・演者の数が足らず会社から回された仕事なのか(下請けのように)
9.5:0.5、なんて配分もあれば
5:5の芸人もいます、少ないですが。
大物で4:6のケースもあるでしょう。
稀なケースですね。いつでも独立・移籍が出来るレベル。
まぁ、ネット上で文句言ってる芸人をみている限り、後者。劇場のギャラで文句を言ってはいかん。これは振られた仕事。自分たちでとってきた仕事とは呼べません。
税理士事務所職員はピンハネされた芸人を笑えるのか
この◯ソ暑い夏
時期じゃないのですが確定申告の話。
(件の吉本報道で思い出す)
正確にはその報酬・ボーナスのお話。
ちゃんとした税理士事務所であれば、繁忙期と呼ばれるその頃(世間では12月から3月をいう)には残業手当も支給されるのでしょう。大企業の職員・公務員様からみたら何を当たり前のことを・・・吉本の話の後ですからどうぞツッコミでも入れて下さいな。
ですが、わたしが今まで実際に働いた経験、同業の友人・知人と確認した限り、タイムカードを押してキレイに残業代をもらっているという方は「ゼロ」。いやタイムカードなんてものなかったし。
この業界は大方、「固定残業制度」(正確にはもどき)を採用している。
「税理士界をよく知らん!」という方のために。
その繁忙期、別に通常業務を休むわけではありません。
クリスマス・バレンタイン時期の菓子製造工場であれば通常の商品はつくらず(減らして)、イベント向けの商品を仕込みます。
盆暮れ時期のハム工場であれば通常の商品をつくらず(減らして)、中元・歳暮向けのハムを仕込みます。
ですが通常の税理士業務(事業者向け顧問契約の場合)は数カ月間も休むことが出来ません。スポットメイン、相続メインであればこの限りではありませんが。
そして所得税の確定申告の時期はどうしても集中してしまいます。
じゃ、どうやってんの?
と聞かれると「ただガムシャラに働く」としか答えることが出来ない。
土日フル出勤。もちろん代休なし。
(こちらから勝手に代休届けを出したらお咎めなしという不思議な事務所も経験)
昔、たまらなく出たくなかった確定申告会議なる無意味な場では、わたしが「残業をなくそう、減らす工夫をしよう!」と意見するなり「確定申告は祭りみたいなものだから夜食でも食べながらみんなで楽しもう!」と、名(迷)言を残した上司がいたとか。
いやぁ流石に返す言葉なく、このときはもう笑うしかなかった。
最後の数年は独立を見越し「ずっと酒井が良いな」と指名してもらえるよう働いた。別け隔てなく。というか後任のため本当に納税意識がない、資料回収が滞るところはバンバン断っていましたが。
以下は税理士事務所で働きまくったとあるH君の確定申告時期の事例
2017年3月期の確定申告
自ら開拓した担当先が約50件で約280万円(税抜)の売上
その前の年は約230万円(税抜)の売上
通常業務をこなしながら旅にも行かず夜な夜な残業。
血と汗と涙の結晶だ。
それでもギャラは2017年3月期に25万円、その前は20万円だったらしい。
(無資格の職員の場合、5%ほどしかないケースもあり)
吉本のこと言ってられますか?
ピンハネされた芸人をみて笑えます?
そのH君
「アホらし。もうやってられまへんわ」そう言い残して事務所を去り、独立したとか。
文句ばかりいう芸人
文句ばかりいう税理士事務所職員のみなさまへ
稼ぎたければ独立しよう
資格をとろう
独立した某H君より
-沖縄で働く女性税理士ブログの更新-