福岡で喧嘩している『宿泊税』から座間味村の『美ら島税』まで。間接税いろいろ。

阿嘉島の港から那覇行きのフェリーが出港するところ

間接税とは

なんか難しい言葉ですが簡単にいうと・・・

・わたしたちが負担する
・だけどお頭(国、地方)に納めるのは
・その「間接税」を預かった事業者

※【キングダム】桓騎(かんき)の影響で「おかしら」という言葉がマイブーム

お頭 (国、地方)

幹部 (事業者)

平民 (わたしたち)

というイメージ

普段の生活に馴染んでいるのが酒、タバコ、ガソリン(正確には石油税、ガソリン税、そして消費税の取り扱いが違う軽油取引税というものがある)などでしょうか。

地方の温泉宿などに行くと「入湯税」なども見ることがあります。

昔、担当していたゴルフ場運営会社には「ゴルフ場利用税」というものも。
利用した際の領収書の明細末尾に書かれているアレ、です。

個人的にこの税金は納得いかないんですけど。
固定資産税でいいんじゃないの?と。(事業税も同じく)

まずは申告が面倒で。
毎月計算して申告&納付作業がやってきます。
大きなゴルフ場でしたら良いのでしょうが零細ゴルフ場は人手不足でフロント兼経理+etcと一人何役もこなすのでてんてこ舞い。毎回、経理担当者が苦労して行っていたという記憶が蘇る。

沖縄の座間味村には『美ら島(ちゅらしま)税』

ケラマブルーの海がとてもキレイな座間味村(座間味島、阿嘉島など)

2014年3月
渡嘉敷島と座間味村周辺の島々が国立公園に指定されたことをきっかけに制定された税金です。

環境目的税として環境美化、保全のために使用されるとのこと。島へ向かう際、フェリー乗り場でチケットと一緒に一人100円支払います。(フェリー代はカード払い可、美ら島税は現金のみ。いま座間味には多くの訪日客が訪れるのですがこの美ら島税だけは現金払い、という取り扱いでしばし窓口でトラブルも。全部カード払い可にしたれ・・・)

なお、島へ行くと分かりますが日帰りで名もなきビーチへ行き、帰ってくるだけでしたらランチ、レンタサイクル以外にお金を使うところがありません。ビーチ料を払っても良い素晴らしい海!!
わたしはこの美ら島税(環境目的税)、気持ちよく支払います。

阿嘉島。 なぜか観光協会のパンフレットには載せていないサンゴが最高に美しいヒズシビーチ (高城剛氏の「人生を変える南の島々」には...
阿嘉島と橋で繋がっている慶留間(ゲルマ)島にある慶留間小中学校。 外地(ふかじ)島へ向かう慶留間橋より撮影 このよう...

隣の渡嘉敷島、沖縄県北部の伊是名島、伊平屋島にも「法定外目的税」が導入されています。
次は恩納村で動きあり。(下の宿泊税と同じく今後は全国各地に?)

福岡で喧嘩している『宿泊税』

福岡県と福岡市で非常にアツく争っている「宿泊税」
イケイケの高島市長が無事3選を果たし、激しく福岡県と言い争っているのがこれ。

※ 先に県が検討していた
※ が、それよりも先に福岡市が法(条例)整備
※ 県は今後の各種無駄遣い予算案に組み入れていた
※ 二重で(多額に)徴収する訳にはいかない

から県が怒り狂っているのである。

県があーだこーだやっている間に素早く福岡市条例を制定。スピード命。高島市長が好き嫌い、は別としてこのくらい素早い対応する政治家が今後もっと必要なのではないでしょうか。

しかし、わたしはこの「宿泊税」については反対派。
東京と大阪では宿泊料が安い場合(1万円未満)は非課税にしていますが、どんなに安い宿(民泊も!)でも一律200円〜って。

沖縄でゲストハウス運営をしている関係者がいますが安い宿ほど厳しいのがこの『間接税』と申しております。

福岡安宿事情は分かりかねますが仮に沖縄で同制度が出来た場合、多くの安宿運営者は危機的状況に陥るでしょう。沖縄では現在も2,000円程で泊まれる宿も多いのです(いまでもネットカフェなどに流れている。あそこで夜を過ごす場合は宿泊税はかからない・・・いまのところ)

以下の2つの宿泊施設で比較すると・・・(税は福岡案を採用)

・高級宿で一泊50,000円→税500円→負担率1%

・安宿で一泊2,000円→税200円→負担率10%

なんと負担率が10倍も変わってきてしまう。
これは以前に書いた「出国税」も同様です。

那覇空港国際線ターミナルの工事現場にて 不慮の事故から2ヵ月ちょっと。今やっと工事再開 2018年12月の完成は厳しく来春開業出来る...

税収が欲しければこんなみみっちいことをしないで富裕層が訪れたくなる、お金を落としたくなる施設を創りましょう。あ、カジノなんか造るのはナシで!
で、そんな施設を創る場合、トップは民間人でセンスの良い方を頭にしないと始まりません!
セキュリティー対策のBOSSがパソコン触ったことがない、なんてないように。

そもそも、わたしはこんな事をしている間に誰も日本に来なくなるんじゃないかと予想しています。実際にアジア周辺を周ってみても各都市のほうが魅力的。日本が勝っているのはトイレ事情ぐらい。高級ホテルも安いし、治安もそこまで悪くない。ゴハンも美味しい。そして移動手段も簡単になってきています。日本の現金オンリーは本当に同じ日本人でも不便だと感じます。(沖縄のモノレール、バスでSuicaを早く使えるようにしましょう!!!その他地方都市も同じ!愛媛、金沢でも使えないものがあった・・・)

さて、東京オリンピック後は如何様になっているのか?

なかなか成立しないパチンコ税・・・

まだわたしが小さい頃
ある地方議員がパチンコ税を・・・
なんて訴えをしたら拳銃で発砲された
なんてニュースを未だに覚えています。

ちょっと前にも創設の話題がありましたがそれでも絶対に実現出来ない(させない)パチンコ税
調べれば調べるほど・・・おっとこの辺りにしておきましょう。

税政連で誰か言ってくれないかな。

岸田政調会長のコメントについて

間接税とは関係ないけれど
昨日の政調会長のコメントが気になって。

今、消費税の増税対策として「5%のポイント還元」と可笑しなことをいっておりますが残念でなりません。

政調会長が昨日、ばらまき批判に反論して「大手は安売り競争出来るが中小零細はとても値引きできない〜(略)〜制度の対象を中小零細に限定している、決してばらまきではない!」などと申しておられましたがまるで実態を分かっていない。

・ FCで運営しているコンビニはどうなるの?(法律上は個人、又は小さな法人が殆どである)ここは該当するでOK?(わたしはこの方面からの圧力だと睨んでいる)大手の傘下に入れってこと?

・ 消費税の増税まで1年を切ったなか、中小企業がこれから準備を出来るわけがない(もちろん、超シンプルな制度なら可能でしょうが・・・)

このお言葉が本意であればただ一点、【中小企業の法人税率】この税率だけ変更すりゃ良いじゃない!とっても簡単。2019年10月1日から開始する事業年度の〜と。

というわけでこれからしばらく【税】に関する話題が事欠かない模様。
楽しみで仕方がありません!