12歳が書いた税理新聞→税理士になるためには?お給料はどのくらい?

ひふみ税理士事務所スタッフNさんの長男(12歳)が書き上げた、

税理新聞の解説、その【2】です

〜その【1】はこちら〜

税理新聞 税理士とはなんぞや?をテーマに本物の新聞と同サイズで発行 一枚に要点をまとめた見事な完成度 これを編集・制作...

税理士になるためには

一番手っ取り早いのは①に書いてある通り税理士試験に合格すること!これに尽きます。

暑い夏、8月の初旬に年に一度の受験があります

そして12月の発表までなぜか4ヶ月も待たされる

「落ちたなら落ちたと言ってくれ!」
そんなナーバスな気持ちになる数ヶ月

僕は札幌時代は大原簿記学校へ通い、
沖縄へ移住後はTACの教材(税法を教えるクラスがない)を使い自己学習

費用はそれほどかかりません。
ボリュームのある税法(法人税、所得税、相続税など)で一科目15万円〜20万円

大学と比べたら安いし、合格後はその元はとれます。
(一度受験した科目、2回目からは直前の答練だけで挑みました。この場合の費用は6万円ほど)

5科目合格したいまは「やれば受かる!」なんていえますが、5科目合格して初めて税理士と名乗ることが出来る資格、僕は最後の1科目に長〜い年月を費やしてしまう。(このお蔭で独立時には良いスタートが出来たのものですからまさに「人間万事塞翁が馬」ですね)

「残業しながら勉強する時間もない、本当に受かるのか?」泣きそうになりながらこの確定申告時期を過ごしていたのが懐かしい…

税理士事務所で修行を始めるときに、

・ある程度(僕は3科目取得後)受かってから税理士事務所に就職する方、
・官報合格(5科目)してから就職する方、

(1科目も受からないでの就職は途中で挫折する方が多し!出来るだけ避けよう)

この2つのパターンが予想されますが独立まで時間はかかるけれど、僕は前者のパターンを勧めています。

というのも以下で紹介する②、③の方にも通じることなんですけど、「オレ、5科目持ってるからいつでも独立出来るぜ!」なんてオーラを出していると、まず良い事務所に入社出来ません(笑)

これは経営者側の立場から考えると致し方のないところ。
どんなにそこの所長が仏の心を持っていようとも(そもそもそんな税理士先生は、ダライ・ラマ法王と同じくらい生涯お会いする機会はないですけれど)、良き顧問先を担当させてはくれない。

そしていつ独立されても困らないようなかなか手のかかる顧客を持たされたり、いや、これはこれで経験を積めるので良しとして、事務所内で飼い殺しされる可能性もあります。

※ 飼い殺し=本人は外回り希望なのに所内で申告書、各種資料作成をさせられ、外部との接点を削がれることを指す

「どうしても早く独立がしたい!」
「受かったら即独立だ!」

これも立派な考えですし否定はしません。
ただ僕はある程度(2〜3年)税理士事務所での経験を積んでからの独立を勧める。
理由は独立後の「のびしろ」が大きく変わってくるから。

② 税務署で23年勤務して…この場合でも税理士登録が出来ます。
ただし、それまでの安定した身分を失う、そしてほぼゼロからのスタート。なんとってもご家族の理解が不可欠。僕が嫁の立場だったら反対だな(笑)

また、この時代に税理士志望の若き賢者は23年間も待てないでしょう。

③ 弁護士、公認会計士資格をお持ちの方も登録出来ます。
僕の周りには弁護士兼税理士はいませんが、会計士の方で税理士登録されている方は何名かいらっしゃいます。普通に税理士としてやっていますね。沖縄には会計士の仕事が少ないものですから。

それと、
税理新聞には書いていませんが、④として大学院へ行き一部科目の免除を受ける!という方法も…ありますが、それなりに大変。

お金はかかるし、なんと行っても基本、学校へ通わなくてはいけません。
もしこのブログを読んでいるアナタが学生、フリーターで時間はあるよというならば、どうせお金と時間がかかります、だったら→まずは簿記学校へ進むべき。

主婦の方、もう何回も試験に落ちてどうもならん、
大学院はそんな場合で良いでしょう。

あっ、大学院出の税理士はダメだ!とかは都市伝説です(笑)
税務署あがりでも素晴らしい方は多いし
試験組でもどうかな?というかたも…

税理士も結局、人柄。
どんな方法で税理士になったかなんかは独立後、一切関係ありません。
補足です。

税理士の給料はどれくらいか

Rくん(Nさんの長男)、僕ね…こういう話、大好き(笑)
でも僕ももう良い年齢なのでオブラートに包むね。

まずは勤務時代

札幌の税理士事務所
3科目合格して入ってから最初の年収が大体360万円
(本当に何も出来ない自分にありがとうございます!です)

2年目以降は歩合(TKCだったので大同生命のアレ、です)がつくと冬ボーナスで300万円とかもらう先輩もいました。

けれど、その内容って保険手数料というものなので僕はなんか違うよな、と。

沖縄の税理士事務所
こちらは4科目合格してからの入社で
最初の年収が300万円前後

そこから顧問先も一気に増えるのと同時に昇給もあり、
最後、税理士試験合格後は一気に月額10万近くアップしたのは良き思い出。
最終年で500万円をやっと超えたという感じでした。

Rくんがどこで調べたのは分からないけれど年収864万円には満たなかったなぁ。
(東京だと+100〜200万円といった感じではないでしょうか)

それでも独立時、貯金はほぼ無しでした(笑)

いま?
現在は毎月旅行に出れるまでに成長。
毎日、美味しいご飯を食べていけるまでになっています。
(いまのところですが)

やればやるだけ自分に返ってくる
その反対もしかり

明日はどうなるか分からない
これも個人事業者の怖いところであり
面白いところでもあります

《12歳が制作した税理新聞を解説〜その【3】へ続く》