いつ開業しても良いじゃないか!がわたしの持論
それが早くても、遅くても
開業したときの状況に応じ事務所のカラーは変わるでしょうけれども
遅くても良いじゃないか!
あきらめなければ独立開業できるのが税理士です
また一人、未来の税理士が消えていく5月
5月。
特に2019年は3月決算が多い(通常の)税理士業界にとっては厳しいスケジュールです。
全体の何割かの法人決算が集中し、ただでさえ忙しい時期にこの大型連休。
(2019年はお盆も年末年始も9連休!という言葉が出てきております)
以前、税理士試験に受かりたければGWに出勤してはいけないというような記事にも書きましたが今回も将来の税理士を夢見る多くの方々が休日中も数日出勤していました。(実際に出勤させられた知人談)
世間には試験必勝法、試験対策が書かれた本が大量に出回っておりますが、その全てには前提条件があります。
それは、勉強時間を確保していること。
過去、学校や職場の同僚にも沢山の試験勉強リタイア組が発生したのもこの時期(と、確定申告時期)
今年の5月では何名の税理士の卵たちがリタイアされたのか・・・
今日は土曜日。
朝から簿記学校に通えているでしょうか。
本人を取り巻く環境もあり、やむなく仕事を優先!の場合もあるでしょう。
もちろん今年の合格がベストですがそれでも厳しいよ、という方のために。
あきらめないで!
以下、合格までに16年も費やしたわたしの体験談をお伝えします。
試験勉強を後回しにした結果
では働きながらの場合、どのくらい勉強時間が必要か?
個人差もありますが税理士事務所で正社員として勤務していたわたしの場合、
平日で最低1日120分
朝、移動時間などのスキマ時間に理論を60分
計算をまとめて60分、という感覚
ですが、毎週1、2回は勉強が出来ない日がありました。
残業、その他諸々のお付き合い。
土日は9時〜17時のあいだ簿記学校に入り浸り
簡単な総合問題×1、
直前期レベル・過去問×1
あとは理論
→疲れた、気分が乗らない、夜に予定がある、
その場合は早めに帰ることも多々ありました。
早期合格された方からみると典型的なダメダメパターン
これから税理士試験を受けるぞ、という方からすれば「え?これだけ勉強してもそんなに合格まで時間がかかるの?」と思われるでしょうか。
理論はどうしても暗記が必要になりますので週に40時間働く社会人にとっては現在の試験方式では正直、厳しいところがあります。
反対に受験専念!という場合、3年で5科目合格も充分可能です。やれば受かります。
わたしも受験専念で3年5科目合格を目指した結果、3年で4科目合格。
その後、5科目合格を待たずして税理士事務所に就職したわたしは仕事(残業)やプライベートの予定があればそちらを優先、勉強を後回しにした結果、合格まで16年もかかってしまう。(途中、脱サラし飲食業を始めるなどの脱線もあり)
まさか残りの1科目にこれだけの年月がかかるとは当時は夢にも思いませんでした(笑)
まるで喜劇。合格まで16年間
遅すぎました。
「遅くても次のワールドカップは生放送で見るぞ!(4年後までには受かるぞ!)」と思い何大会ビデオ録画したことか。(いや、何試合か生中継でみていたような記憶が・・・)
サッカーのワールドカップ
毎回6から7月にかけて開催。サッカー好き税理士受験者にとってそれはそれは厳しい仕打ちです。
ですから2022年のカタール大会までには・・・って史上初の冬開催じゃないか!(開催中に税理士試験の合格発表がありそうですね) ※一度は現地までいってみたい。
話、戻します。
税理士試験に合格、独立開業したいま時々考えます。
if もしも=3年5科目で合格していたら?
当時移住前、札幌の大原簿記学校に通っていました。
予定では24歳で官報合格。一応、BOSSにも期待されていました(多分)
北海道内、若手税理士が活躍!(未遂に終わる)
勤め先は厳しくも上場前の顧問先なども抱えた100名超の大型税理士事務所でしたから、予定では今頃、高級スーツを身にまとい、部下を10人ほど率いて、年収1,500万円超(可能な給与体系でした)、札幌市の円山辺りにマンションを購入、休日はスキー、温泉三昧の暮らしをしていたでしょう、いや仕事が終わらず残業ばかりの毎日だったかも(未遂に終わる)
人生とは面白く、
その後、現実の世界では試験に落ち続け、気づけば沖縄へ移住しています。
本当にカネなし、コネなし、資格なし。
それはもう必死で働きます。
税理士事務所に再就職しても「顧客のために」というのは建前で「自分のために」が本音です。
再就職の始めの頃は顧問先から仕事の依頼、お酒の誘いがあれば「はい!」と喜んで受けていたものです。それが夜でも土日でも。(ゴルフ、麻雀は受け付けません)
いまは苦痛に感じますが(笑)、当時は不思議とそのような感情は湧きません。移住した地、知り合いが誰もいなかったものですから話し相手がいる、それだけで嬉しかったもの。
まぁこんな状況でしたから勉強時間は少なく。当然、税理士試験には落ち続けます。
やがて4、5年が経過、30歳も過ぎたころに「このままで良いのか、試験に合格しないぞ?」と自問自答を繰り返すようになる。(遅いです)
それからは様々な方法を用いて仕事量を減らし、徐々に勉強時間を確保していきました。合格前の数年間で上記のようなスタイルまで持っていくことが出来ました。
16年間
回り道にしては長すぎました。
というか渡辺真知子もびっくりの迷い道。
ひとつ曲がり角 じゅうろく間違えて
まるで喜劇です。
ですが観客を引き寄せる喜劇を演出し続けた(仕事を続け、勉強も続ける姿勢を貫く)ことにより40歳前での独立時、まさか殆どの担当先様がついて来てくれることになるとは。
これもある意味で喜劇です。
あきらめないで!
真矢みきさんでなくひふみ税理士からで申し訳ないですが、
「あきらめないで♪」
最近は他士業の方も含め「◯歳からの独立は遅いですか」という相談が増えてきておりますが、人生100年超。
50歳から?
まだ人生の折返し地点に過ぎません。
若い、若い。
この先、あきらめなければあなたにとって素敵な喜劇が必ず待っています。
いまも休日出勤で職場でこのブログを読んでいるよ・・・
というアナタへ
正直、今から夏まで時間はそれほどありません。
「こうすれば短期間で絶対受かります!」というアドバイスは出来ません。
ですが、
どうすればいま手元にある3月決算を来年早く終わらすことが出来るか、
やらないことが出来るかを考えましょう。
先方の資料提出が遅かった、普段サボっていた、という原因があり、
解約を申し出る、決算期を変更して頂くという解決策はあります。
わたしはどうしても今年の夏で受からない、
そう判断したときは常に来年を見据えて行動していました。