税理士事務所に【固定電話がない】と税理士の先輩に話して驚かれたが、全く問題ない。


過日は北谷町にあるハングルースさんにてひふみ税理士事務所の忘年会。スタッフのNさん、ご家族もお招きして。

ここでは日本酒をオーダーすると好みのおちょこを選ぶことが出来ます。また、徳島から移住されたオーナーの作る串揚げは大阪のどこで食べるものよりも美味い。カウンター席が少ないので予約をしないでいくと食べれない日も多々あります。(串揚げの写メ、撮り忘れました)

え?電話置いてないの?

数日前、沖縄県某所でランチをしているとなにやら見覚えるのある税理士先生が。沖縄では数少ないナイチャー(本州より移住された)税理士の先輩でした。開業はわたしより1年ちょっと先。スタッフも既に抱えバリバリ稼いでいるご様子。(全国の開業場所を迷う税理士さんへ→沖縄、本当に良いですよ)

お互い近況を確認していたところ、わたしが固定電話を置いていない旨を伝えると「え?電話なしでやってるの?」→えぇ、FAXも使いませんよ、と答えると更に驚かれました。

なにか久し振り、新鮮なリアクションです。
そうかぁ固定電話を置かないのってまだまだ少数派なのかと。というわけで固定電話もFAXも、なんなら事務所もなくとも税理士として食べていけるコツをお伝えします。

固定電話は要らない

イメージしてみて下さい。

最近、固定電話に着信があったのはいつでしょうか。
それは営業電話ではなかったですか?

次の質問。
最近、どこかの固定電話へかけたのはいつでしょうか。
それは家族、友達ではなく、何かのサービスで運営会社へ、または役所への問い合わせであって、担当者とは会ったこともない、どこの誰かも分からない、ようは特定の◯◯さんへかけたのではなく、◯◯社、△△市役所の■■課、「顔を見たこともない誰か」へかけたのではないでしょうか。

電話業界の方には大変申し訳ないのですが、最近の固定電話は商業用(それも営業電話)にしか使われていないのではないでしょうか。前職場でも同様。一般の関与先様はそれぞれ担当者の携帯へ直接かけます。かかってくるのは税理士業界をターゲットにしている周辺業者、役所、税務署が95%、残りの5%が純粋な問い合わせ、といった感じでした。(わたしは総務の方に電話を繋いでもらうのが申し訳ないので各種書類には自分の携帯番号を書いていました。これで税務署に怒られたことはありません。むしろ仕事が早く進み喜ばれたものです、昔は。)

純粋な見込み客からの電話がこのくらいの頻度であれば暇そうにしているBOSSや偉そうにしている幹部の携帯に直電すれば良いのです。事務所の【顔】に電話をとってもらいましょう。見込みのお客様だって新人のスタッフに電話をかけるより税理士本人やみかけだけが優秀な幹部が最初に電話口に出てくれた方が良いのは当然です。

さぁ、固定電話を捨てましょう!
『見込み』で終わっていたお客様が売上へと続くこと間違いなし。

FAXは要らない

これも固定電話同様です。

まだお客様と使っていませんか?
であればいますぐEメールの使い方をレクチャーしてあげましょう。これは無償でもするべきです。お互いがFAXの前にいないと送れない、FAXの前に電話で確認、なんて時間のムダです。FAXなどいますぐ捨てましょう。前職場では97%の割合で営業FAXでした。税理士会の申込みも原則FAXですが、沖縄税理士会はメールでも受け付けてくれます。(支部会は2018年12月現在、未対応。わたしたち業界も電子利用を推進しているですけどね)

税務署?
税務調査、税務署とはFAXなしで対応しています。6月には札幌の税務署と税務調査で対応しましたが、向こうから数百枚の元帳の写しが郵送され指摘、確認事項にフセンを付けてもらい、それに答え→郵送で返す、という具合でやり取りしました。先方がどうしても6月で終わらせたい、というのでメールだとすぐに対応しますけど?とだけ告げておきました。これでなにか良いこと?フフフ・・・。

先週、沖縄での税務調査も是認で終わりましたがこれだと何のやりとりも発生しません。これが一番良いですね。

※先日、NT◯データの達人シリーズの年度更新がありました(もう一年かぁ)。一年前は感じなかったのですがFAX申し込みが原則なんですねビックリ。今回も申込書を郵送しました。そこにあったコメント欄にメールで申し込み出来ないのか?と記載したところありがたいことにお電話が来まして「現在はメール対応できない」とのこと。税務書類を電子送信する商品を扱っている会社のサービスにメールで(ネット上で)申込み出来ないなんて。事実は小説より奇なり。

事務所も要らない

正確に言うと『看板を掲げる事務所は要らない』です。

ご家族もいるでしょう、
家で仕事が出来ないなど様々な事情もあります。

が、いわゆる一般的なテナントを借りて『◯◯税理士事務所』と構えるのは飛び込み客を期待しているのでしょうか。広告看板的な期待を込めてでしょうか。

申し訳ないのですが(前職時代に)飛び込み客が来てその場では対応したものの、その後ご縁が繋がっている方はわたしにはいません。(わたしにも責任があるのかも知れませんが)

広告看板でしたらもっと一等地にいくらでも安く打つ事が出来ます。(わたしはやりませんが)

以上の理由から見栄をはらず、事務所など借りず、自宅でもしくはコワーキングスペースなどで充分です。ただし、税理士法に違反しない範囲で。

2019年は電話番号も要らない?

電話番号を捨てようかと考えています。

スマホアプリだけで充分です。FaceTime、LINE、スカイプなど。
事実、最近の若い事業者様とのやりとりはLINE電話が多くなりました。Eメールのやり取りすら減少。LINEが同じIDでPCにも(iPadにも)インストール出来るようになってから、PDFなど各種資料をドラッグ・アンド・ドロップで簡単にトーク画面から添付出来るものですから。

昨日もモンゴル人の友人とLINE電話をしましたが(これで4月のモンゴル行きが確定)「サカイ、イマ、ミンナ、ラインデンワヨ〜!」と流暢な日本語で教えてもらいました。モンゴルでもみんなLINE電話なのに日本だけ何故、電話番号が重宝されるのでしょうか。

税務署ともEメールでやりとり出来ればいますぐにでも電話番号を捨てることが出来ます。言った言わないの証拠も残りトラブルも減ることでしょう。こうなった場合、グレーゾーンの扱い方が難しくなるのは税務署側でしょうか、それとも税理士(納税者)側でしょうか。何れにせよ「声が大きい方が有利」という前近代的なやり方が減りますのでわたしは賛成です。

-ひふみ税理士の近況-

・昨日までひふみ税理士事務所、知人たち、馴染みのお店の常連メンバーとの最後の忘年会ラッシュ。夜が、な、長い・・・。

・わたしは英語が良く分かりませんが何やら素敵なトートバッグが鎌倉から届きました。ありがとうございます!泡盛買ったらこれに入れて運びます。

・こんな税理士ですが、明日30日は初めての自主開催セミナーやります。
全国初?自宅兼事務所の見学会も兼ねて。